夏の自炊、3食きちんと作っていたらガス代と電気代で月2万円超え。これって本当に節約できてるでしょうか?
この記事では、夏場の平均的な光熱費と比較しながら、自炊で節約できているのかを検証し、家計の負担を減らす具体策も紹介します。
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目次
夏の電気代・ガス代の実態とは? 月2万円超は高い? それとも普通?
総務省が2024年に行った家計調査報告によると、2人以上世帯の1カ月あたりの電気代の平均は約1万2008円、ガス代は4745円です。電気・ガス代合計は1万6753円が標準的となります。
一方、3食きちんと自炊をしている家庭では、調理回数が増える分だけガス代や電気代がやや高くなる傾向があります。また、夏は冷房の使用が増加するため、電気代が高くなりがちです。
月2万円を超える場合でも、全てが「無駄遣い」ではなく、世帯人数や生活スタイル、居住地域、使用状況によっては適切な支出範囲に収まるケースが多いといえます。
自炊は節約に本当に効果があるの? 外食・中食とのコスト比較
自炊が節約につながるかどうかは、単純な「光熱費」だけでは判断できません。食費全体で見たときの違いが重要です。
たとえば、外食の場合、1人1食800円×3食×30日で月7万2000円、スーパーの総菜や弁当中心の「中食」でも、1食500円×3×30日で月4万5000円程度かかります。
一方、自炊では、1人あたり1日1000円前後(3食合計)に抑えられる家庭が多く、月3万円程度に収まることも可能です。光熱費を加味しても、自炊はトータルで見れば節約効果が高いと言えます。
ただし、以下のような点でコストが上がりやすくなることもあります:
・食材を無駄にする(使いきれない)
・加熱調理が多く、長時間火を使う
・冷房を常に使いながら調理している
こうした点に注意すれば、自炊のコストパフォーマンスをより高めることができます。
自炊でも月2万円以内に収める! 光熱費を下げる5つのポイント
自炊をしつつも、電気代・ガス代を節約するための実践的な方法を紹介します。
1.エアコンの使い方を見直す
28℃設定+サーキュレーター併用で効率アップ。つけっぱなしの方が電力消費を抑えられるケースもあります。
2.炊飯器や電子レンジを賢く活用する
ガス火で何度も煮炊きするより、炊飯器やレンジを使えば短時間・低コストで済みます。
特に電子レンジ調理は加熱時間が短く、夏のキッチンの暑さ対策にもなります。
3.まとめ調理・作り置きで火の使用を減らす
1食ずつ都度調理せず、週末にまとめて副菜などを作り置きすれば、火や電気の使用回数が減ります。
4.ガス・電気の契約内容をチェックする
契約アンペアが過剰な場合はダウンを検討。また、電力自由化で選べるプランも多いため、見直すだけで年間数千円単位の節約に。
5.夏は「火を使わないメニュー」を増やす
冷しゃぶ、冷やし中華、サラダチキン、電子レンジで作る親子丼など、夏に向いた調理方法を取り入れるだけで、ガス代がぐっと下がります。
たとえば「そうめん」はゆでる時間が短く、電気ケトルやレンジでも加熱可能。調理時間が短くなれば電気代・ガス代の両方を抑えられます。
節約のカギは「光熱費の見える化」と「生活スタイルの最適化」
月2万円という光熱費だけを見ると、「自炊で節約できているの?」と感じるかもしれません。しかし、自炊は外食や中食よりもトータルコストを抑えやすく、健康管理の面でもメリットがあります。
重要なのは、光熱費を「ブラックボックス」にしないこと。電気やガスの使用量を月ごとにチェックし、どの調理法や生活習慣がコストアップにつながっているのかを把握することが第一歩です。
そして、冷房の効率化や調理スタイルの工夫を積み重ねることで、「節約しながら健康的に暮らす」ことは十分に可能です。無理なく続けられる工夫を取り入れて、夏の家計を賢く乗り切りましょう。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
