会社や外出先にマイボトルを持っていくと、年間で「10万円」も節約できるって本当ですか?

配信日: 2025.08.06
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会社や外出先にマイボトルを持っていくと、年間で「10万円」も節約できるって本当ですか?
今年の夏も猛暑が続いており、熱中症予防には水分補給が不可欠です。暑さ対策グッズとしての水筒(マイボトル)が話題ですが、節約効果も期待されています。
宮﨑真紀子

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
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そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

「マイボトル持参で10万円節約」とは?

“令和の米騒動”と呼ばれた、米不足から始まったお米の価格高騰問題は少し落ち着きを取り戻しました。とはいえ、物価高は続いています。そのようななかで、「マイボトル(水筒)を持ち歩くことで節約できる! その金額は年間10万円‼」という話を見聞きしたことがある人もいるでしょう。まずは、その根拠を見てみます。
 
自販機で売っているお茶のペットボトルは、どこでも手軽に買えるので便利です。これを1本150円で毎日2本購入すると仮定すると150円×2本×365日=10万9500円、年間で10万9500円になります。
 
一方、自宅で作ったお茶を水筒に入れて持ち歩く場合の費用を見てみます。先日、スーパーで購入した麦茶の価格は54袋入りで193円(税込み)でした。
 
これを1日2回作って飲むと仮定すると、1袋3.6円×2回×365日=2628円となります。好みのお茶をセレクトして、お気に入りのマイボトルを購入しても、差額は「約10万円」見込めます。これが、この話の根拠です。
 
大手メーカーは、2025年10月1日からペットボトル飲料の値上げを発表しています。今からできる対抗策としても、マイボトル持参はお勧めだと思われます。
 
また、節約とは別の目線ですが、今年の猛暑対策として水分補給は必須です。水分を常時持ち歩くうえでも、マイボトルの活用は有効です。飲料を購入するために、自販機やコンビニを探す必要もありません。また、給水設備を設置する会社も増えたようです。さらに、街角や店舗でも給水コーナーを見かけるようになりました。
 
もちろん、エコにもなります。おしゃれで高機能なボトルも普及して、マイボトル持参がトレンドになっていることは確かです。
 

買い物習慣をちょっと変えるだけでできる節約術

ここまで、「マイボトル持参」が簡単に節約できる手法であることを見てきました。“ちりも積もれば山となる”といいますが、年間10万円を思うとやる気も出るでしょう。本章では、これをヒントに節約を考えてみます。実践するポイントは、“つらくないこと”と“簡単にできること”です。
 
実はマイボトルの節約効果は、先に試算した約10万円だけではありません。
 
「自販機ではなくコンビニのプライベートブランド商品等を利用している」「スーパーで安く購入したペットボトル飲料を会社に持参している」という方は、“ちゃんと節約している”と感じていると思われます。しかし、確かに割安ではありますが、コンビニ等に行くと余計なモノを“ついで買い”してしまう傾向はありませんか?
 
筆者は知人から、「必要なモノがなくても会社帰りにコンビニに立ち寄るのが習慣になっていて、つい余計なモノを買ってしまう」という話を聞きました。生活習慣を変えることは簡単ではないかもしれませんが、マイボトル持参という新しい習慣がこれまでのルーティンを変えるきっかけになるかもしれません。
 
節約のコツは、店舗に行く頻度を減らすことです。コロナ禍では、人との接触を減らすために、買い物の頻度や店舗内での滞在時間を減らす工夫がなされました。買い物メモを持参して、手際よくレジを済ませたものです。
 
節約には、必要なモノや欲しいモノを我慢するのではなく、無駄な買い物をするのを防ぐことが大事です。スーパーでの買い物風景を想像してみてみましょう。
 
1日分の食材なら、レジかごも軽く、スペースがあるので、思わずアルコールやスナック菓子を余分に買ってしまうかもしれません。これが2~3日分の食材になると必要分だけに絞られ、“我慢している”つらい気持ちは感じにくいかもしれません。
 
猛暑なので、買い物に出掛ける回数を減らしたいところです。この暑さを、生活習慣を変えるきっかけにしませんか?
 
近年では、レトルトやインスタント、冷凍食品の種類も増えました。また、買ってきた食材をおいしく冷凍する技なども、簡単に検索できます。それらをうまく利用してアレンジすると、マンネリのメニューからも脱出可能です。
 
ひと工夫で暑い夏を乗り切ると同時に、節約生活を攻略してはいかがでしょうか。
 
執筆者 : 宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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