水量4000Lの「おうちプール」を出しましたが、水道代が心配です…週に2~3回水を換えるなら週1回「市民プール」に連れて行く方が安上がりでしょうか?

配信日: 2025.08.11
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水量4000Lの「おうちプール」を出しましたが、水道代が心配です…週に2~3回水を換えるなら週1回「市民プール」に連れて行く方が安上がりでしょうか?
夏の暑さをしのぐために、おうちの庭やベランダで「おうちプール」を楽しむ家庭も多いのではないでしょうか。
 
特に小さな子どもがいるご家庭では、手軽に水遊びができるおうちプールは魅力的な存在でしょう。
 
ただ、プールの水を週に2~3回入れ換えるとなると、「これ、水道代はどれくらいかかってるんだろう?」「市民プールに行った方が安いのでは?」と不安になる方も少なくありません。
 
今回は、家庭用プールの水道代の目安と、市民プールの利用料金とを比較して、どちらがお得なのかを検証します。
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水量4000Lの家庭用プール、1回の水道代はいくら?

まずは、おうちプールの水量と水道料金から考えてみましょう。
 
ここでいう「水量4000L」は、2m×3m程度のビニールプールをイメージしています。子どもが数人入れるくらいの大きさです。
 
水道料金は地域によって多少異なります。東京都水道局では、1L当たりの単価を0.24円としているため今回はこの数字を参考に算出します。
 
4000Lの場合:4000L×0.24円=960円(1回あたりの水道代)
 
となります。週2回水を入れ換えると、
 
960円×2日=1920円/週
 
つまり、週2回水を取り換えると、1週間で1920円、1ヶ月(30日)で7680円ほどの水道代がかかる計算になります。
 

市民プールは週1回いくらかかる?

次に、市民プールの料金を見てみましょう。地域や施設によって差はありますが、おおむね次のような料金設定が一般的です。
 
表1

年齢区分 1回あたりの利用料(例)
小学生以下 100〜500円
中高生 300〜600円
大人 500〜800円

※筆者作成
 
仮に、大人1人+子ども2人で市民プールに行ったとすると、
 
大人(600円)+子ども(300円)×2=1200円
 
週1回通うと、
 
1200円×4週=4800円/月
 
となります。交通費やおやつ代などが加わると、実際は1回につき1500円程度かかるでしょう。
 

コスト以外の視点も考えてみよう

単純な金額比較だけでなく、家庭プールと市民プールにはそれぞれのメリット・デメリットがあります。

【おうちプールのメリット】

・準備が簡単で、好きなタイミングで遊べる
 
・小さな子どもを安心して遊ばせられる
 
・他人と接触しないので衛生面も安心

 

【おうちプールのデメリット】

・頻繁に水を入れ換えると水道代が高くつく
 
・後片付けや水抜きが面倒
 
・直射日光や虫の問題がある
 
・ご近所への騒音配慮が必要な場合もある

 

【市民プールのメリット】

・浴場や監視員がいるので安心
 
・思いっきり泳げて運動になる
 
・水道代や手間がかからない

 

【市民プールのデメリット】

・荷物の準備や移動が必要
 
・混雑していると遊びにくい
 
・小さな子どもには危険が多い場面もある
 
・施設によっては利用制限がある

 

おうちプールなら入り方によって節約も可能

もし水道代が気になるなら、水を換える頻度を少なくしても、方法によっては十分衛生を保てるケースもあります。
 
以下のような工夫で、汚れを防ぎ、水の使い回し期間を延ばすことができます。

・遊ぶ前に子どもの体や足を水で流す(汗や砂などを落とす)
 
・遊び終わったらプールにシートをかけて虫やゴミを防ぐ
 
・毎日塩素タブレットを使って除菌(子ども向け安全基準を満たす製品を選ぶ)

上記のような方法を活用すれば水の交換頻度を下げられ、水道代も抑えられるでしょう。
 

結論:家庭のライフスタイルに合わせて柔軟に選ぼう

単純にコストだけを比べると、頻繁に水を入れ換えるおうちプールは市民プールより高くつく可能性があります。
 
ただし、水の交換頻度をもう少し下げることで、市民プールとほぼ同じ、もしくはそれ以下の費用に抑えることも可能となるでしょう。
 
また、好きなタイミングで、プライベート空間で気軽に楽しめる「おうちプール」は、お子さんとの時間を大切にしたい家庭にとっては、コスパ以上の価値がある夏の遊び場です。
 
一方で、週末に市民プールで広い空間を思いっきり楽しむのも、子どもの運動不足の解消などに効果的です。
 
それぞれの家庭の使い方や優先順位に応じて、「節約」と「楽しさ」を両立できるバランスのいい選択をすることが大切です。
 

出典

東京都水道局 節水について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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