マイホームのために夫婦で節約中です。「コーヒー代」と「コンビニスイーツ代」が積み重なると意外に大きくて驚きました。ほかにも“知らないうちに出費がかさんでいるもの”って何があるのでしょうか?

配信日: 2025.08.09
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マイホームのために夫婦で節約中です。「コーヒー代」と「コンビニスイーツ代」が積み重なると意外に大きくて驚きました。ほかにも“知らないうちに出費がかさんでいるもの”って何があるのでしょうか?
節約を意識する中で、毎日のコーヒーやコンビニスイーツなどの「ちょっとした出費」が気になったことはないでしょうか。
 
一つひとつは数百円でも、積み重なると意外に大きな支出になっていることがあります。
こうした「少額だけれど習慣的に発生する出費」は、近年「ラテマネー」と呼ばれ、家計を見直すうえで注目されています。
 
この記事では、この「ラテマネー」とは何か、代表的な出費の例や、年間でどれほどの差が出るのかを解説します。
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そもそも「ラテマネー」とはどんな出費のこと?

「ラテマネー」とは、米国の資産アドバイザーであるデヴィッド・バック氏が提唱した言葉です。
 
もともとは「毎日なんとなく買ってしまうカフェラテ1杯のお金」を指していましたが、現在ではそれだけでなく、「一杯のカフェラテのように、一つひとつは少額でも、習慣的に積み重なると大きな金額になる出費」全般を意味する言葉として使われています。
 

ついやってしまいがちなラテマネーの代表例

ラテマネーには、日常的に行っているさまざまな支出が含まれます。代表的なものを挙げると、以下のような出費です。

●毎朝や仕事帰りのカフェ・コンビニのコーヒーや飲料代
●コンビニでのついで買い(お菓子やパン、ちょっとした軽食)
●スーパーやコンビニでつい手に取るデザートやアイス
●自動販売機でのペットボトル飲料の購入
●レジ袋やビニール傘などの有料アイテム
●ATMやコンビニATMでの手数料
●必要以上に契約している音楽や動画配信サービスなどのサブスク
●スマートフォンのゲームやアプリへの少額課金 など

これらに共通しているのは、1回ごとの金額が低いため、支出したこと自体を忘れやすいという点です。また、現金よりもキャッシュレス決済を利用することで、お金を使う感覚がより薄くなりがちです。特に最近では、タッチ決済や電子マネーの普及で、使った金額が把握しづらくなっています。
 
積極的に避けたい出費だけでなく、「便利だから」「ちょっとだけだから」と思い込んで繰り返しているものも多いです。自分の生活を振り返って、「これ、ラテマネーかもしれない」と思い当たるものがないか点検してみましょう。
 

1年間でこれだけ違う!平均的なラテマネーの支出額も紹介

ラテマネーの平均的な支出額はどの程度になるのでしょうか。2024年に株式会社スマートバンクがニッセイ基礎研究所の監修のもと実施した「日本全国で発生する“無駄遣い”」に関する調査によれば、1世帯あたりの“無駄遣い”額は年間平均10万4292円でした。
 
特に「食料」分野の無駄遣いが多く、その平均は2万9449円。続いて「教養娯楽」が1万7006円、「保健医療」が9341円、「交通・通信」が7909円、「光熱・水道」が7561円となっています。
 
こうしたデータから、「毎日の飲み物・軽食・ちょっとした買い物」だけで、月に4000〜8000円、年間では5万円から10万円程度を無意識に支出しているケースも珍しくないといえるでしょう。
 

“コーヒー代”と“スイーツ代”以外にも……知らないうちにかさんでいる出費に注意

コーヒー代やコンビニスイーツのように、毎日のちょっとした出費は「これくらいなら大丈夫」と見過ごされがちです。しかし、同じような習慣的な出費はほかにも潜んでいます。
 
たとえば、使っていないのに契約を続けているサブスク、ATMの手数料、不要な買い替え、キャッシュレスで気づきにくい衝動買いなども、知らないうちに家計を圧迫していることがあります。
 
こうした「気づきにくい支出」は、日々の積み重ねで大きな差を生む要因となります。すべてを我慢する必要はありませんが、「何に」「どのくらい」使っているかを把握することで、無理のない範囲で見直せる出費が見つかるかもしれません。
 
日々の習慣に潜む出費に目を向けることが、家計を引き締め、目標に近づく第1歩となるでしょう。
 

出典

株式会社スマートバンク「日本全国で発生する“無駄遣い”」に関する調査(PR TIMES)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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