電気代が去年より「4万円」高い…。“一般家庭の私たち”がもらえる補助金はありますか?

配信日: 2025.08.12
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電気代が去年より「4万円」高い…。“一般家庭の私たち”がもらえる補助金はありますか?
最近、ご家庭の電気代が前年と比べて4万円ほど高くなっていませんか? そんなとき、国や電力会社による電気代支援制度が役立つ可能性があります。
 
この記事では、2025年7~9月に実施されている『電気・ガス料金支援』の仕組みや具体的な支援額、申請の有無、さらに家計の負担を和らげるためのヒントを、分かりやすくご紹介します。この記事を読めば、“本当に支援を受けられるか”だけでなく、“どれだけ助かるのか”まで見えてきます。
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2025年夏の電気代支援制度「電気・ガス料金負担軽減策」とは?

2025年の夏は、猛暑予想に加えてエネルギー価格の上昇や円安、再生可能エネルギー賦課金の増額が重なり、家計への圧迫感が増しています。
 
こうした状況を受け、国は電気代負担を軽くするための「電気・ガス料金負担軽減策」を実施中です。この制度は、電気の使用量に応じて料金を減額するものです。2025年の夏は以下の条件で実施されます。

●期間
2025年7月使用分(8月請求)~9月使用分(10月請求)
 
●対象
すべての低圧契約(一般家庭)と中小企業などの高圧契約利用者
 
●値引き額(低圧契約)
政府の補助金単価に基づき、夏季のピーク月(8月)を中心に高めに設定される見込みです。
 
●申請の有無
不要(自動適用)

電気料金の請求書やマイページに「国の電気料金支援」などの項目で表示されます。この支援は、経済産業省の補助金を通じて各電力会社が請求額を減額する仕組みです。過去に実施された冬季支援よりも若干高い補助単価になっており、特に冷房需要がピークとなる8月の負担軽減が意識されています。
 

わが家ではどれだけ得? 実際の計算例

たとえば、月の電気使用量が260kWhの場合、以下のような値引きになります。

●7月、9月
260kWh × 2.0円 = 520円/月
 
●8月
260kWh × 2.4円 = 624円/月
3ヶ月合計 520円+624円+520円 = 1664円

もし夏場の使用量が400kWhと多めの場合は、補助額も増えて

●7月、9月
400kWh × 2.0円 = 800円/月
 
●8月
400kWh × 2.4円 = 960円/月
3ヶ月合計 800円+960円+800円 = 2560円

もちろん、年間4万円の値上がりすべてをカバーできる額ではありませんが、何もしなくても自動で減額されるため、受け取らない理由はありません。
 

値引きが反映されているか確認する方法

「本当に値引きされているの? 」と不安に思う方も多いと思います。確認方法は簡単です。紙の検針票や請求書には、「政府支援による値引き」や「電気料金調整額」などの表記で補助金が反映されていることが多いです。
 
電力会社のWebマイページでは、請求内訳や明細のダウンロードで値引き額を確認できます。契約先によっては、スマホアプリでリアルタイムに値引き明細を確認できる場合もあります。
 
もし明細に値引きが見当たらない場合は、契約している電力会社に「補助金の反映状況」について問い合わせると確実です。
 

支援を確実に受けつつ、電気代対策を同時に

2025年夏の電気代支援は、7~9月の3ヶ月間、1kWhあたり2.0~2.4円の値引きが申請不要で自動適用されます。金額としては数百円~数千円ですが、暑さの厳しい時期の負担軽減には確実に役立ちます。
 
さらに、今後も電気代の高止まりが予想されるため、次のような家計対策をあわせて行うのがおすすめです。

●電力会社や料金プランの見直し
切り替えるだけで年間数万円節約できる場合あり
 
●時間帯別料金の活用
昼間の使用を減らし、夜間に移す
 
●省エネ家電への買い替え
特にエアコンは最新モデルの省エネ性能が高い

補助金は期限付きですが、節約の工夫は続けるほど効果が積み重なります。支援制度をしっかり活用しつつ、家計を守る工夫を早めに始めましょう
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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