夏場は毎日「洗濯機」を回しているのですが、ママ友の家は「2日に1回」だそうです。衛生面が気になるのですが、どれくらい節約になりますか?
そんな中、「うちは2日に1回しか洗濯しない」というママ友の話を聞いて、「衛生面では問題ない?」「節約にはなるの?」といった疑問が浮かぶのは当然です。
今回は、洗濯の頻度による家計への影響や衛生面の違いについて、データをもとに分かりやすく解説していきます。
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目次
「少量でも毎日」VS「2日に1回」:家計にはどれくらい違いが出る?
洗濯機を使うたびにかかるのは、主に電気代と水道代です。メーカーや製品によって異なりますが、例えば、標準コース1回あたりにかかる電気代が約2円、水道代が37円ほどの縦型洗濯機を使用した場合、1回の洗濯にかかるコストは40円程度になります。
一方、ドラム式洗濯機は水の使用量が少なく、電気効率も高い傾向にあるため、1回の合計コストが25円ほどまで抑えられるケースがあります。
もし毎日洗濯をしていると、1ヶ月で30回分、つまり前述の縦型洗濯機であれば約1200円、ドラム式洗濯機なら750円程度の出費になります。
これに対して、2日に1回にすることで回数は半分の15回となり、費用も単純に半分に近くなります。
結果として、縦型洗濯機では月に約600円、年間で7000円以上の節約につながる可能性があります。ドラム式洗濯機でも年間4500円前後の節約が期待できます。毎日洗うか、2日に1回にするかで、1回あたりの差は小さくても積み重ねると大きな違いになります。
衛生面ではどちらが安心? 雑菌・ニオイの観点から
洗濯頻度を減らすと、衛生面での不安が出てくるのは自然なことです。特に夏場は、汗や皮脂、湿気によって衣類に雑菌が繁殖しやすくなり、放置するとイヤなニオイやカビの原因にもなります。湿ったままの洗濯物を長時間置いておくと、見た目には分からなくても、菌が増えてしまうことがあります。
とはいえ、洗濯物の扱い方次第では、2日に1回の洗濯でも十分に衛生を保つことができるでしょう。
例えば、洗濯前の衣類を風通しのよい場所で乾燥させる、洗濯機の中に長時間入れっぱなしにしないといった工夫が効果的です。また、汗を多くかいた衣類やタオルなど、汚れがひどいものだけをこまめに手洗いし、それ以外をまとめて洗濯する方法も有効です。
つまり、洗濯の頻度だけでなく、どう扱うかによって清潔さは保てる可能性があります。毎日洗うことに安心感はありますが、衛生面の工夫を取り入れれば、2日に1回のペースでも問題はないでしょう。
洗濯機の種類でコストが変わる? ドラム式と縦型を比較
前述した通り、洗濯機の種類によって、1回の洗濯にかかるコストには差があります。一般的に、縦型洗濯機は初期費用が安く、家庭によく普及していますが、水をたくさん使うため水道代が高くなりがちです。
一方、ドラム式洗濯機は水の使用量が少なく、電気効率も優れているため、1回の洗濯でかかる費用は縦型洗濯機よりも抑えられるケースがほとんどです。多くのドラム式洗濯機には乾燥機能も備わっているため、別途乾燥機を使う必要がなくなる点もメリットのひとつです。
大容量タイプのドラム式洗濯機を使うことで、まとめ洗いがしやすくなり、洗濯回数を減らすことが可能です。これにより時間や手間の削減が期待でき、洗剤の使用量も節約できる場合があります。結果的に家計にとってもメリットが大きくなります。
つまり、節約を意識するなら、洗濯頻度だけでなく、洗濯機の種類そのものを見直すことも大切です。
まとめ:衛生と節約を両立するためのおすすめスタイル
洗濯の頻度については、家庭ごとのライフスタイルや考え方によって正解が異なります。毎日洗うことは、汗や皮脂のついた衣類をすぐに清潔に保つという意味で、非常に安心できるスタイルです。ただし、電気代や水道代の負担はそれなりにかかります。
一方で、2日に1回というスタイルは、手間やコストの面で優れており、工夫次第では衛生面でも十分にカバーできます。例えば、洗濯物を風通しのよい場所で保管したり、汚れの強い衣類だけは別で処理したりするなどの工夫をすることで、清潔さは保たれるでしょう。
また、ドラム式洗濯機のように省エネ設計の家電を使うことで、頻度にかかわらずランニングコストを抑えることも可能なケースがあります。節約と衛生の両立は、「回数」だけでなく、「どう洗い、どう管理するか」にかかっているといえるでしょう。
自分にとって無理のないペースで、衛生面と家計のバランスをとる方法を見つけることが、最も現実的で続けやすい選択といえます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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