「1日12時間×2台」、エアコンを冷房運転させた場合の「電気代」はいくら?

配信日: 2025.08.14
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「1日12時間×2台」、エアコンを冷房運転させた場合の「電気代」はいくら?
最高気温が観測史上最高を更新したというニュースを耳にすることが増えました。猛暑が続く真夏のシーズンには、リビングと寝室の両方で、エアコンを12時間以上使い続けるご家庭も少なくないでしょう。
 
しかし、エアコンを2台同時に長時間使った場合、どれくらいの電気代がかかるのか不安になるかもしれません。
 
そこで今回は、寝室に6畳用、リビングに10畳用の家庭用エアコンを設置していると仮定し、それぞれの部屋で12時間ずつ冷房運転を行った場合の電気代を具体的に試算します。
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各エアコンの電気代試算

今回は、A社が販売しているスタンダードモデルの6畳用および10畳用エアコンのデータを基に、1日12時間ずつ使用した場合の使用電気料金を試算します。それぞれの料金と月の電気代は表1の通りです。
 
表1

部屋 冷房時消費電力 1時間の電気代 1日の電気代 30日分の電気代
6畳用 635ワット 約19.69円 約236.28円 約7088.4円
10畳用 770ワット 23.87円 286.44円 8593.2円
合計 約43.56円 約522.72円 約1万5681.6円

※筆者作成
 
1時間あたりの電気代は「消費電力(ワット)÷1000×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で計算します。なお、電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている「電力料金目安単価」の31円/キロワットアワーを用います。
 
1時間あたりの電気代を求める計算式に、それぞれの消費電力を当てはめると、6畳用の場合は約19.69円、10畳用の場合は23.87円です。
 
それぞれの1時間あたりの単価から、1日12時間使用した場合の電気代を試算し、その30日分を計算して2台分を合計すると、1ヶ月では約1万5682円となります。
 
ただし、エアコンの消費電力は、設置する部屋の広さによって異なります。また、メーカーや搭載機能、本体の構造、製造年式などによっても異なる点に注意してください。
 

実際の電気代は使用する環境などで変動する

今回のケースでは、エアコン2台を1日12時間使用した場合の電気代は、1日あたり約523円、1ヶ月では約1万5682円です。ただし、これは通常の消費電力で運転した場合での目安であり、実際には次のような要因によって変動します。
 
まず、エアコンの立ち上げ時に消費電力が一時的に上昇する点です。表1のエアコンでは、6畳用の場合は635ワットから定格値の720ワットへ、10畳用の場合は770ワットから定格値の830ワットへ、消費電力が上昇する可能性があります。
 
運転が安定したのちも、外気温や設定温度、室内の断熱性能などの影響によって運転負荷は変動するため、消費電力が小さくなる場合もあれば、大きくなることもあるでしょう。
 
このように、実際の消費電力は変動するため、試算した電気料金はあくまで目安となるのです。
 

1日12時間、1ヶ月エアコンを2台稼働した場合の電気代は1万6000円ほどかかるケースも! 使い方や本体などによっては前後する可能性あり

A社の家庭用モデルの場合、今回の試算では、エアコン2台を1日12時間使用すると、1ヶ月あたりの電気代が約1万5682円になることが分かりました。この金額を「意外に安い」と捉えるか「やはり高い」と思うかは家庭によって異なります。
 
大切なのは、消費電力の仕組みを理解したうえで、自宅の使用環境に適した賢い使い方を心がけることです。冷房が欠かせないこの季節に、電気代の目安を知っておくだけでも、安心感が大きく変わってきます。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A その他の質問 Q.カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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