「年収500万円で貯金ゼロ」って実は珍しくない?“同じ年収層”のリアルな金額は?
本記事では、年収400万~600万円層の貯金事情に関するリアルなデータや、無理なく貯金を始めるために意識すべき点を解説します。
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年収500万円で貯金ゼロは珍しい?
株式会社LENDEXが年収400万円以上600万円未満の20代~70代男性を対象に実施した「『貯金額・投資額』に関する調査」によると、「毎月の貯金額はいくらですか?」に対する回答は以下の通りでした。
・貯金していない:24.67%
・1円~1万円:8.67%
・1万1円~2万円:9.33%
・2万1円~3万円:18.33%
・3万1円~5万円:17%
・5万1円~10万円:14%
・10万1円~20万円:6.67%
・20万円以上:1.33%
結果を見ると、貯金していないという回答が一番多いことが分かります。また、貯金している割合は2万~5万円が多いようです。また、同調査で貯金額と資産額の合計を質問したところ、以下のような回答になりました。
・30万円未満:14.67%
・30万~50万円未満:3.67%
・50万~100万円未満:6%
・100万~300万円未満:13%
・300万~500万円未満:10.67%
・500万~1000万円未満:14.67%
・1000万~3000万円未満:20.67%
・3000万~5000万円未満:8.33%
・5000万円以上:8.33%
1000万~3000万円未満の割合が一番多く、2番目は30万円未満と500万~1000万円未満が同じ割合となっています。貯金と資産がほぼないという方もいれば、500万円以上の貯金と資産があるという方も多いようです。
毎月の貯金額と貯金額+資産額の結果から、年収500万円で貯金ゼロは珍しいわけではないといえるでしょう。
貯金を始めるために意識すること
貯金ゼロは珍しくありませんが、あった方が万が一のときに安心できます。ここでは、貯金を始めるために意識することを解説します。
余ったら貯めるのではなく先に貯める
残ったお金を貯金しようと思っていても、つい使いすぎてしまい、気づけば手元に残っていないというケースは少なくありません。このような後回し型の貯金では、なかなか目標に到達しないため、先取り貯金がおすすめです。
給料が入った時点で一定額を貯金用口座に移し、残りの金額で生活費をやりくりするスタイルなら、確実にお金をためられるでしょう。
目的と期限を決める
貯金額を明確にすることで、毎月の積立金額やゴールまでの道のりが具体的になり、気持ちも前向きになります。例えば「1年後に海外旅行へ行くために50万円貯めたい」「2年後の結婚に向けて300万円準備したい」など、目的や金額、期限をセットで考えるといいでしょう。
途中でくじけそうになったときは、貯金の進捗をグラフで記録するなど、見える形で達成感を得られる工夫をすると続けやすくなります。
支出を把握する
貯金に回すお金を確保するには、支出をおさえることも欠かせません。中でも、無意識のうちに出ていくムダづかいに気づくことが大切です。
コンビニでのちょこちょこ買いや、セールでつい手にした不要なアイテムなどの出費は1回あたりの金額は小さくても、月単位では大きな差になりかねません。買い物の前にリストを作り、それ以外の物は買わないと決めるだけでも支出をコントロールしやすくなります。
また、外食やデリバリーを減らして自炊に切り替えるのも効果的です。忙しい日は作り置きや冷凍食品を活用するなど、負担にならない工夫を取り入れてみましょう。いきなり全部を見直すことが難しい場合は、「今週はランチの外食を2回だけにする」など、少しずつ習慣化するとストレスなく続けられます。
年収500万円で貯金ゼロは珍しいわけではない
年収500万円と同じ年収層でも「貯金していない」という割合は多く、決して珍しいことではありません。
しかし、将来の安心や予期せぬ出費に備えるためにも、少しずつでも貯金を始めることが大切です。余ったら貯めるのではなく、先にためるスタイルへと発想を転換し、目標と期限を明確にしながら支出の見直しを進めていけば、無理なくお金を貯めていけるでしょう。
出典
株式会社LENDEX「年収と貯金額・投資額」に関する調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
