就寝中に「Wi-Fiルーター」の電源を切ったら年間でどれくらい節約できる?電気代を抑える3つのポイントも解説!
毎日24時間稼働しているWi-Fiルーターも、実は電気を消費し続けています。もし就寝中に電源を切ったら、一体どれくらいの電気代を節約できるのでしょうか。
この記事では、Wi-Fiルーターにかかる電気代の目安と、電源オフによる年間の節約額を具体的に計算します。さらに、電源オフ以外で電気代を抑えるためのポイントもあわせて解説しますので、節約方法を見つける参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
そもそもWi-Fiルーターの電気代は年間でいくらかかる?
家庭のインターネット環境に欠かせないWi-Fiルーターですが、24時間365日つけっぱなしにしている場合、電気代は年間でどのくらいになるのでしょうか。
Wi-Fiルーターの消費電力は製品の性能によって異なりますが、一般的には5Wから15W程度のものが多いようです。ここでは、一般的な家庭で使われることの多い、消費電力10Wのルーターを例に計算してみましょう。
電気代の計算にあたっては、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている、「1kWh (キロワット時) あたり31円」を使用します。
10Wのルーターを24時間つけっぱなしにした場合、1日の電気代は約7.4円(10W ÷ 1000 × 24時間 × 31円)です。これを1ヶ月(30日)に換算すると電気代は約223円、年間にすると約2716円となります。
高性能なルーターや、複数の機器を中継するメッシュWi-Fiなどを使用している場合は、これよりも電気代が高くなる可能性があります。まずはご家庭のルーターの消費電力を確認してみるとよいでしょう。
就寝中に電源オフで節約できる年間の電気代を計算
では、本題である就寝中にWi-Fiルーターの電源を切った場合、年間でどれくらいの節約になるのかを計算します。1日の睡眠時間を8時間とし、その間ルーターの電源をオフにすると仮定します。先ほどと同じく消費電力10Wのルーターで計算してみましょう。
毎日8時間電源をオフにすると、1年間(365日)のオフ時間は合計で2920時間になります。この時間分の消費電力量を節約できるので、年間の節約電力量は29.2kWh(10W ÷ 1000 × 2920時間)です。これを電気料金に換算すると、年間で約905円の節約になります。
金額だけ見るとわずかに感じるかもしれませんが、これはあくまでルーター1台での計算です。もし、消費電力の大きいルーターを使っていたり、複数のルーターを設置していたりするご家庭では、節約効果はさらに大きくなるでしょう。
ただし、電源を頻繁に切ることは、製品によっては故障の原因になる可能性も指摘されています。また、朝の忙しい時間に起動を待つ手間も発生するため、ライフスタイルによっては不便を感じるかもしれません。
電源オフより手軽かも?電気代を抑える3つのポイント
電源のオンオフは手間がかかると感じる方もいるでしょう。そんな場合は、日常の中で自然に取り入れられる工夫があります。
まずは、省エネモードやスリープモードを活用する方法です。最近のルーターには、通信が少ない時間帯に自動で電力を抑える機能や、一部ランプの消灯、通信速度の制御を行う設定が備わっているものがあります。夜間だけ機能を絞るように設定すれば、電源を落とさずに節電効果が見込めます。
さらに、定期的な再起動が有効な場合もあります。長時間稼働が続くと内部に熱がこもり、動作が不安定になる恐れがあります。その結果、通信効率が下がり、不要な電力を使うことにもつながります。月に1回程度の再起動で内部をリフレッシュできれば、安定した動作を保ちやすくなるでしょう。
設置場所の見直しも忘れてはいけません。壁や家具の陰、棚の奥など、電波が届きにくい場所では通信が不安定になり、端末やルーターが余計な電力を使うことがあります。家の中心付近や床から1~2mの高さで、周囲に障害物が少ない場所に置くと電波が効率よく届き、結果として電力のムダも減らせるでしょう。
小さな工夫の積み重ねが未来の家計を楽にする
Wi-Fiルーターの電源を就寝中にこまめに切ることで、年間約900円ほどの節約効果が期待できます。
さらに、省エネモードの活用や定期的な再起動、設置場所の見直しなど、日常のちょっとした工夫でムダな電力を抑えられるでしょう。ライフスタイルに合わせ、無理なくできる方法を取り入れてみるとよいでしょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
