4人家族で夏の電気代が“月1万2000円”を超えました…。エアコンの“フィルター掃除”で節約になると聞いたのですが、どれくらい変わるのでしょうか?

配信日: 2025.08.15
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4人家族で夏の電気代が“月1万2000円”を超えました…。エアコンの“フィルター掃除”で節約になると聞いたのですが、どれくらい変わるのでしょうか?
夏になると、エアコンの稼働時間は長くなります。4人家族の場合、リビングだけでなく個室でも冷房を使う時間が増え、電気代が月1万2000円を超えることも珍しくありません。そのようななかで、「フィルター掃除をすると節約になる」という話を耳にしたことがある人もいるでしょう。
 
本記事では、エアコンのフィルターを掃除することによって本当に節約効果があるのか、そしてどれくらい変わるのかを解説します。
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フィルター掃除でなぜ節電できるのか?

エアコンは室内の空気を吸い込み、熱交換を行って冷たい空気を送り出しています。このとき、空気の入り口にあるのがフィルターは、ホコリや花粉などを取り除く役割を担っています。
 
しかし、フィルターを長期間掃除しないでいると目詰まりを起こし、空気の流れが悪くなります。これにより冷房効率が低下し、設定温度を変えなくてもエアコンが通常より多くの電力を消費してしまいます。
 

具体的な節約額の目安

エアコンのフィルターが汚れている状態からきれいに掃除すると、冷房時の消費電力はおよそ5~10%削減できるとされています。これを月1万2000円の電気代に当てはめると、毎月600〜1200円程度の節約になる計算です。
 
ただし、効果は使用状況や汚れ具合によって変わります。普段からこまめに掃除をしている家庭では差は小さくなることもありますが、数ヶ月放置していた場合は、1回の掃除でも効果を実感しやすいでしょう。
 

年間にすると意外と大きい差

夏場だけでなく冬の暖房時にも、エアコンのフィルター掃除は節電効果を発揮します。冷暖房を使うシーズンごとに月600~1200円の節約が続けば、年間では数千~1万円近くの差になることもあります。これだけあれば、家族で外食を楽しんだり、日用品をまとめ買いしたりする資金に充てることができるでしょう。
 

掃除の頻度と方法

フィルター掃除の理想的な頻度は、エアコンをよく使う季節では2週間に1回程度です。特に夏の盛りはホコリやカビがたまりやすく、効率の低下や不快なニオイの原因となるため、こまめな掃除が重要です。
 
掃除の方法は、掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果がありますが、汚れがひどい場合はフィルターを取り外して水洗いをしましょう。洗った後は、しっかりと乾燥させてからエアコンに戻すことが大切です。
 

補足アドバイス:節約効果をさらに高める工夫

フィルター掃除だけでも一定の節電効果はありますが、冷房の効率をもっと高めたいなら、あわせて取り入れたい工夫がいくつかあります。これらは大きな投資や難しい作業を伴わず、日常生活のなかで簡単に実践できる方法ばかりです。本章では、誰でもすぐに始められる主な工夫を3つご紹介します。
 

1. 室外機の周囲を整理する

室外機の吹き出し口や吸気口を物でふさがないようにし、風通しをよく保ちましょう。通気性を確保するだけでも、年間に数百円程度の節電効果が期待できます。
 

2. 扇風機やサーキュレーターを併用する

冷気を部屋全体に循環させることで、設定温度を1〜2度上げても快適に過ごせます。設定温度を1度上げると冷房時の消費電力を約10%削減でき、月の電気代が1万2000円ならおよそ1200円の節約になります。扇風機の電気代は1ヶ月使っても数十円程度なので、差し引いても十分お得です。
 

3. 遮光カーテンやすだれで日差しを遮る

窓からの直射日光を遮ることで室温の上昇を抑え、エアコンの負担を軽減します。日中の冷房時間を1時間減らせるだけで、月300~400円程度の節約につながります。特に、南向きや西向きの部屋では効果が高い対策です。
 

エアコンのフィルター掃除は手間が少なく、効果は確実

フィルター掃除は、特別な道具も費用もかからない手軽な節約方法です。汚れ具合によりますが、月に600〜1200円の節約は十分可能で、年間では数千~1万円近くの違いになることもあります。冷暖房の利きが悪いと感じたときや、電気代の高さが気になるときは、まずフィルター掃除から始めてみましょう。
 
家族全員が快適に過ごせる環境を保ちながら、家計にもやさしい暮らしを実現できるはずです。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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