夫は毎日“お弁当持参”していますが、会社には「500円」の社員食堂があります。どちらのほうが“お得”でしょうか?

配信日: 2025.08.16
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夫は毎日“お弁当持参”していますが、会社には「500円」の社員食堂があります。どちらのほうが“お得”でしょうか?
毎日のお昼、「夫はお弁当を持参する派」、一方で会社には「500円で食べられる社員食堂がある」──。どちらが節約できて、満足度も高いのでしょうか? 手作り弁当は経済的だけど準備が大変、社員食堂は手軽だけど本当にお得?
 
この記事では、コストや手間、健康面などあらゆる視点から比較しました。夫にとってよりよい選択がわかるよう、具体的な数値を交えてわかりやすく解説します。
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1食あたりのコスト比較! 意外と差が出るのはどっち?

結論から言えば、お弁当のほうがコストは安い傾向にあります。
 
株式会社ニチレイフーズの「全国お弁当事情に関する調査2024」によると、お弁当にかける経費は平均222.3円でした。一方、社員食堂は企業によりますが、1食300円~500円程度が多く見られます。
 
仮に月20日勤務した場合のそれぞれの費用は以下のとおりです。
 
<お弁当>
222円 × 20日 = 4440円/月
 
<社員食堂>
400円 × 20日 = 8000円/月
 
この時点で、月に約3600円、年では約4万3000円の差が出ます。
 
社員食堂の価格が高い(500円の場合)ケースでは、年間6万円近い差となる場合もありますが、地域や企業規模によって差額は縮小することもあります。
 
年間数万円~6万円程度の節約になるなら、お弁当の価値は十分。ただし、それはあくまで“材料費”だけの話。ここで見落とせないのが「時間と労力」のコストです。
 

間と時短、どちらに価値を感じる?

お弁当作りには、買い出し・仕込み・調理・詰める・洗い物…と、想像以上に多くの工程があります。
 
同調査によると、お弁当作りの全国平均時間は17分57秒ですが、朝だけでなく前夜の準備や献立を考える時間、買い出しなども含めると、週あたり1.5〜3時間程度の手間になる人も珍しくありません。
 
「朝の時間に余裕ができて、少し寝坊できた」
「お昼は温かい定食をゆっくり食べられて気持ちもラク」
 
これは、社員食堂派からよく聞かれる声です。
 
実際に“時間”を重視する人にとっては、社員食堂はコスパではなく“タイパ”(タイムパフォーマンス)重視の選択とも言えます。お弁当が「安い」けど「労力あり」、社員食堂は「高め」だけど「楽で時短」。
 
この価値観の違いが、どちらを選ぶかに大きく影響するポイントです。
 

健康面ではどちらが優れている?

健康志向で選ぶなら、どちらも一長一短です。
 
社員食堂は、管理栄養士が監修したメニューが多く、温かい食事が取れるのが魅力。バランスの取れた主菜・副菜・汁物がそろうことも一般的です。
 
お弁当は、手作りの場合好みや栄養を自分でコントロールしやすい一方で、冷めてしまう・ワンパターンになる・忙しい時は加工食品や冷凍食品に頼りがちで、塩分や脂質がやや高くなる傾向も見られます。
 

数字だけでなく、“心の余裕”もお得のうち

お弁当は確かに節約になります。でも、早起きの負担や献立に悩むストレスも無視できません。逆に、社員食堂は多少お金がかかっても、温かくバランスの取れた食事が待っています。
 
最も大切なのは、「自分たちにとって心地よいかどうか」。
 
すべてを節約に振るのではなく、日々の気分やスケジュールに合わせて柔軟に選ぶことで、家計にも体にも心にも“ちょうどいい”が見つかります。無理せず、でもムダなく。夫婦で話し合いながら、“わが家のランチ戦略”を見つけてみませんか?
 

出典

株式会社ニチレイフーズ 全国お弁当事情に関する調査2024
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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