節約と熱中症予防のため、家の「麦茶」を水筒に入れて出社しています。ペットボトルのお茶を買うより1ヶ月でどれくらい節約になってますか?
本記事では、自家製麦茶と市販のペットボトル麦茶のコストを具体的な数字で比較し、さらに健康面でのメリットも踏まえて、日常に取り入れる価値を分かりやすくご紹介します。
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目次
1日あたり、1ヶ月、1年でどれだけ節約できるの?
市販の500ミリリットル入りペットボトルの麦茶を1本100円で購入すると仮定した場合、出社時に毎日1本買えば、1日あたり100円、1ヶ月(20営業日)で2000円、1年(240営業日)ではおよそ2万4000円の出費になります。
これに対して、自宅で麦茶を作る場合のコストは大きく下がります。例えば、あるメーカーの麦茶のティーバッグ54袋入りは、希望小売価格が約530円(税込み)で、1袋で1リットル作れるため、1リットルあたりの原価は約10円、500ミリリットルなら約5円です。
ティーバッグの購入費だけで考えると、自作麦茶は1日あたり約5円、1ヶ月で約100円、1年でおよそ1200円となります。結果として、市販品との差額は年間で2万円以上にもなります。毎日の小さな習慣でも、積み重ねることで年間では大きな節約効果が生まれるのです。
なぜ手作り麦茶が安いのか? コストの内訳を確認しよう
自作麦茶の価格が安い理由は、そのコスト構造にあります。
前述の麦茶パックは1袋あたりおよそ10円、水道水は1リットルあたり約0.2円、電気ポットやケトルで1リットルのお湯を沸かすための電気代は、メーカーや製品によって異なりますが、約3.5円~9円前後かかるケースがあります。これらを合計すると、1リットルあたり約13.7円~19.2円、500ミリリットルでは7円~10円程度になります。
容器代として耐熱ピッチャーや水筒の購入費がかかる場合もありますが、一度買えば長く使えるため、日々のランニングコストに与える影響はごくわずかです。こうした条件を踏まえると、ペットボトル麦茶の価格と比べて、手作り麦茶の方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れていることが分かります。
節約だけじゃない、熱中症対策としての自作麦茶活用法
市販の麦茶はすぐに飲める手軽さがありますが、自作麦茶にはそれ以上の柔軟性があります。夏場の熱中症予防としては、発汗で失われた塩分を補うために、1リットルの麦茶に1~2グラムの塩を加えて「塩麦茶」にする方法があります。麦茶はカフェインを含まず利尿作用が比較的弱いため、体内の水分を効率的に保つことができ、夏場の水分補給に適しています。
さらに、砂糖と塩を加えて甘みを持たせれば、自作のスポーツドリンクとしても利用できます。運動後や炎天下での作業の後など、より積極的なエネルギー補給を行いたいときに有効です。
自作なら濃さや味を自分の好みに合わせて調整できるので、飲みやすく仕上げられ、こまめな水分補給がしやすくなります。こうしたアレンジが可能なのは、自作麦茶ならではの魅力といえるでしょう。
まとめ:節約と健康の両立に向けて、上手に使い分けよう!
自作麦茶を持参することで、年間では2万円以上の節約が期待できるケースもあります。さらに、塩分や糖分を加えるなどの工夫をすれば、効果的な熱中症予防にもつながります。一方で、ペットボトル飲料には手軽に入手でき、保存性が高く、持ち運びやすいという利点があります。
そのため、平日は自作麦茶で経済的かつ健康的に過ごし、忙しい日や外出先での急な水分補給が必要なときはペットボトルを利用するなど、状況に応じた使い分けが賢い方法です。こうした柔軟な選択を取り入れることで、無理なく節約と健康管理を両立させることができるでしょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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