30歳の息子は「毎月2万円」を貯金していると言います。年齢からすると「貯金できている方」なのでしょうか?

配信日: 2025.08.18
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30歳の息子は「毎月2万円」を貯金していると言います。年齢からすると「貯金できている方」なのでしょうか?
30歳の息子が「毎月2万円」を貯金していると聞くと、親としては「このペースで大丈夫だろうか」と気になるでしょう。
 
この記事では、30代の平均的な貯金額を解説し、将来のために無理なく資産を増やしていくためのヒントをご紹介します。
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30歳の平均的な貯金額と月々の貯金ペースは?

ライフネット生命が2024年10月に20代・30代の1000人に行ったアンケートによると、毎月の平均貯蓄額は2.4万円で、貯蓄をしている人は全体の72.5%でした。
 
単純計算すると、月2万円の積み立ては年間24万円、5年で約120万円になります。この結果から見ると、「毎月2万円」の貯金ペースは、ほぼ平均的といえます。
 
一方で、同じアンケート結果を世帯年収別に見ると、貯蓄額には違いが見られます。

●世帯年収400万円未満:1.3万円
●世帯年収400〜800万円未満:2.5万円
●世帯年収800万円以上:3.8万円

当然ながら、年収が高いほど毎月の貯蓄額も多くなる傾向にあります。息子さんの年収がどのくらいかによって、「毎月2万円」の評価は変わってくるかもしれません。もし、年収が400万円未満であれば、平均以上に頑張っているといえるでしょう。
 

若い世代が抱える将来への不安とは

同調査では、貯蓄額を決めた理由として、以下のような声が挙がっています。

●「将来に備えるため」
●「無理のない範囲だから」
●「もっと貯蓄したいが余裕がない」

多くの人が、将来への備えを意識しつつも、日々の生活とのバランスを取りながら、できる範囲で貯蓄を行っている様子がうかがえます。
 
その背景には、将来に対する漠然とした、しかし強い不安があります。実際に、調査対象者のうち83.7%が「自身の将来に不安がある」と回答しています。
 
具体的な不安の内容としては、「給料や年金の問題」「育児の経済的な不安」「老後資金」といった、お金に関するものが多く挙げられました。また、全体の7割以上が「10年後の自分が想像できない」と答えており、先行きの不透明感が若い世代に重くのしかかっていることが分かります。
 

将来の不安を軽くする具体的なステップ

貯蓄をする習慣は非常に重要ですが、将来への備えは、ほかの行動も効果的です。ライフネット生命の2024年調査では、「将来に向けて行っていること」として「貯蓄」以外にも、次のような取り組みが多く挙げられました。
 

・節約(固定費の見直しなど)

回答者の39.6%が節約に取り組んでいました。特に、毎月必ず発生するスマートフォン代や保険料、定額制サービスなどの「固定費」を見直すと、無理なく貯蓄に回せるお金を増やせる可能性があります。
 

・資産形成(投資)

39.5%が資産形成として投資を行っていました。2024年から新しくなったNISA制度などを活用すれば、月々数千円からでも投資を始められ、将来に向けて「お金にも働いてもらう」視点を持つことができます。
 
すでに貯蓄の習慣がある人は、このような追加のステップを組み合わせることで、より安定した将来設計につなげられるでしょう。
 

毎月2万円の貯金は、未来への大切な一歩

調査結果から、30歳で毎月2万円の貯金は、決して少ない額ではないことが分かりました。むしろ、多くの人が将来に不安を抱えながらも、堅実に未来へ備えようとしている姿の表れといえるでしょう。
 
大切なのは、他人と比べて多いか少ないかよりも、息子さん自身が将来のために貯蓄する習慣を身につけていることです。その一歩を、まずは温かく見守ってあげるとよいでしょう。
 

出典

ライフネット生命保険株式会社 毎月の貯蓄と将来に関するアンケート調査(ライフネット生命調べ)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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