夏バテ防止といえば「うな重」ともいわれますが、週1回のうな重と、毎日200円の「栄養ドリンク」では、どちらのほうが費用は安いのでしょうか?

配信日: 2025.08.19
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夏バテ防止といえば「うな重」ともいわれますが、週1回のうな重と、毎日200円の「栄養ドリンク」では、どちらのほうが費用は安いのでしょうか?
夏の暑さや湿気で体力が落ちやすい時期、手軽にエネルギーを補給できる「栄養ドリンク」は心強い味方です。一方で、スタミナ食材の代表格といえば「うなぎ」です。
 
特に夏から秋にかけては体力が落ちやすく、栄養補給を意識する人が増える時期です。そこで、7〜10月の約4ヶ月間を想定し、毎日200円の栄養ドリンクと週1回のうな重を比べ、コストを比べてみます。
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毎日200円の栄養ドリンクを飲むといくらかかる?

栄養ドリンクの価格は製品や成分によりますが、最近のドラッグストアやコンビニなどでは1本あたり150円〜250円程度のものが主流です。
 
暑い時期や夏の疲れが出やすい時期(7〜10月ごろ)に毎日1本ずつ、200円の栄養ドリンクを飲むとすると、1ヶ月あたり6000円、4ヶ月間で合計2万4000円が目安です。
 
飲むことで手軽にエネルギーやビタミン、場合によっては生薬成分を摂取でき、成分や飲むタイミングによっては、集中力や疲労回復をサポートする効果も期待できます。
 
成分によっては糖分やカフェインが含まれるため、適量を守ることでより効果的に活用できるでしょう。
 

週1回のうな重の費用

夏バテ対策として人気の高いうな重は、疲労回復に役立つ栄養素が豊富で「スタミナ食材の王道」ともいわれます。ここでは、一般的な価格を基に費用を計算してみます。
 
総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」によれば、東京都区部における2025年7月の「うなぎかば焼き」の平均価格は100gあたり1552円でした。
 
専門店のうな重に使われるうなぎ部分は、一般的に100g〜120gほどです。スーパーなどで、「うなぎのかば焼き」を買って自宅でご飯にのせる場合、うなぎ部分の材料費は1回あたり約1700円となります。週1回×4週間で1ヶ月約6800円、4ヶ月間で約2万7200円です。
 
一方、専門店などで提供されるうな重は、調理費、人件費なども加わるため、1人前3500円〜4000円程度が相場です。仮に3800円で計算すると、週1回×4週間で1ヶ月約1万5200円、4ヶ月間で約6万800円となります。
 
実際の店舗価格は産地やブランド、調理方法によって大きく変動しますので、あくまで目安として参考にしてください。
 

栄養ドリンクと比較した場合のコスト差

1ヶ月間で比較すると以下の通りです。

●自宅でうな重:約6800円
●外食でうな重:約1万5200円
●栄養ドリンク:約6000円

うなぎのかば焼きを買って自宅で調理する場合は、栄養ドリンクとの差は約800円ですが、外食価格では約9200円の差になります。
 
続いて、4ヶ月間で比較すると、合計は以下の通りです。

●自宅でうな重:約2万7200円
●外食でうな重:約6万800円
●栄養ドリンク:約2万4000円

4ヶ月単位で見ると、材料費ベースの差は約3200円、外食価格では3万円以上の差となります。どちらが「コスパよい」と感じるかは、栄養面や満足度も含めて判断するとよいでしょう。
 

夏バテ対策に効果的なのはどちら?

栄養ドリンクは即効性が期待でき、糖分やカフェイン、ビタミンB類などが手軽に摂取できますが、食事でしか補えない栄養もあります。一方のうなぎは、ビタミンB1やE、タンパク質、DHA・EPAといった栄養素がバランスよく含まれているため、夏バテ対策としては“食事から得られる総合的な栄養価”の面で優れているといえるでしょう。
 
しかし、毎週うな重にするには費用負担が大きいため、「栄養ドリンクで日々の疲労を一時的にケアし、時々うな重でしっかりスタミナをつける」といったバランスも1つの方法です。
 
さらに、夏の風物詩である土用の丑の日に合わせてうな重を楽しむのもおすすめです。2025年は7月19日と7月31日(いずれも夏の土用の丑の日)でしたが、来年も7月中〜下旬ごろに訪れます。この日だけ特別にうな重を取り入れれば、コストを抑えつつ季節感のあるスタミナ補給ができるでしょう。
 

費用だけで比べると、栄養ドリンクのほうが安い

毎日200円の栄養ドリンクは1ヶ月で約6000円、週1回のうな重(うなぎのかば焼きを購入して自宅で調理する場合)は約6800円、外食価格で約1万5200円が目安です。費用面だけで判断するなら、栄養ドリンクのほうが安いといえるでしょう。
 
しかし、食事でしっかり栄養をとることが基本のため、栄養ドリンクを取り入れる場合も普段の食事をおろそかにしないことが重要です。体調やライフスタイルに合わせ、無理なく続けられる方法を選ぶことが、夏を元気に乗り切る第一歩でしょう。
 

出典

総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」主要品目の東京都区部小売価格【2024年7月~2025年7月】
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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