帰宅後「12時間」エアコンを“つけっぱなし”の会社員。朝までの「電気代」はいくらかかってる? サーキュレーター併用の節約効果も確認!

配信日: 2025.08.20
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帰宅後「12時間」エアコンを“つけっぱなし”の会社員。朝までの「電気代」はいくらかかってる? サーキュレーター併用の節約効果も確認!
暑い夏の夜、快眠のために就寝中もエアコンをつけっぱなしにしている人は多いでしょう。熱中症対策や、翌日の仕事に向けてしっかり睡眠をとるためには必要な出費と分かっていても、やはり電気代が気になってしまいますよね。
 
そこで今回は一人暮らしの部屋として一般的な8畳のワンルームで、冷房をつけっぱなしにした場合の電気代を、節約になると話題のサーキュレーターを併用したパターンを含めてシミュレーションしてみましょう。今日からできる電気代節約のヒントも紹介します。
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エアコンを12時間使うと電気代はいくら? 想定シミュレーション

まずは一人暮らしの部屋として想定される8畳のワンルームで、8畳用のエアコンを使った場合の電気代を計算します。今回は、ダイキンCシリーズ(2025年モデル)を例に試算してみましょう。

●冷房時の定格消費電力:710ワット(0.71キロワット)
●電気料金単価:31円/キロワットアワー※全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価
●利用時間:12時間

 
0.71キロワット×12時間×31円=約264円/日
 
試算の結果は上記のとおりとなり、1日あたり約264円、1ヶ月(30日)で計算すると、約264円×30日=約7920円です。
 
実際は常に最大での電力がかかるわけでなないため、もう少し安くなるかもしれません。しかし、実際これだけの金額が冷房にかかるのは大きな出費です。特に近年は電気料金の値上がりも続いており、無理のない範囲で節約したいという気持ちは多くの人に共通するのではないでしょうか。
 

サーキュレーター併用でどれだけ安くなる?

では、サーキュレーターを併用するとどの程度電気代が下がるのでしょうか。
 
冷たい空気は下におりる性質があるため、エアコンの冷気は床にたまりやすい状態です。しかしサーキュレーターなどで部屋の空気を上手に循環させると冷たい空気を部屋全体に行き渡らせることができます。
 
例えばエアコンの設定温度が28℃のとき、エアコンのみの場合は床に近い部分は冷えていても全体的に涼しさを感じにくいため、設定温度を下げたくなるかもしれません。しかしサーキュレーターを併用していれば、冷えた空気が部屋全体に広がるため、28℃のままでも涼しく感じられます。
 
仮にサーキュレーターを併用することでエアコンの設定温度を1℃上げることができるとします。環境省のデータでは、設定温度を1℃上げると消費電力が約13%削減できるとあるため、サーキュレーターを併用した場合、ひと月の電気代を約1030円節約できることになります。
 
7920円×0.13(13%削減)=約1030円
 
なお、サーキュレーター自体の消費電力は30ワット(0.03キロワット)前後のため、1日12時間使っても1ヶ月の電気代は約334円(0.03キロワット×12時間×31円×30日)です。サーキュレーターの電気代を加味しても、エアコンだけを使用する場合に比べて十分に節約効果が期待できます。
 

今日からできる! エアコン節約術3選

よりエアコン代を安くしたいという人には、サーキュレーターを併用する以外の節約術もおすすめです。
 

フィルターをこまめに掃除する

エアコンのフィルターにホコリがたまると空気の吸い込みが悪くなり、冷たい空気を出すために余計な電力を消費してしまいます。ダイキンによると、フィルターを2週間に1回程度掃除することで効率の低下を防げるとされています。
 

設定温度よりも風量調整がカギ

冷気を効率よく部屋全体に行き渡らせるには、設定温度を調整するよりも、風量を「自動」や「強」に設定するほうが効果的です。
 
これらの工夫は、サーキュレーターを持っていない人もすぐに取り入れられる点が魅力です。節約のためにサーキュレーターを使いたいけれど、今はまだ持っていないという人は、まずはこうした工夫から始めるのもいいですね。
 

まとめ

サーキュレーターを上手に使えば、エアコンの電気代は1ヶ月で1000円以上節約できる可能性があります。さらに、フィルター掃除や風量の調整といった工夫を加えれば、より効果的な節電が実現できます。電気代が気になるこの夏、無理なく続けられる節約術から始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

環境省 エアコンの使い方について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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