二人以上の世帯の平均貯蓄額は「1984万円」!しかし約7割が平均以下!?中央値はどれくらいなの?
総務省統計局の家計調査が発表している平均貯蓄額には、貯蓄が高い世帯や貯蓄の少ない世帯が影響しています。そのため、平均貯蓄額と比較すると低くても、中央値と比較すると自分たちの方が高いということもあるかもしれません。
本記事では、二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値をご紹介するとともに、貯蓄を増やすポイントについてもまとめています。
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二人以上世帯の平均貯蓄額
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果― (二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯における貯蓄現在高の平均は1世帯あたり1984万円です。貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、表1の通りです。
表1
| 貯蓄現在高階級 | 割合 |
|---|---|
| 100万円未満 | 10.2% |
| 100万円以上200万円未満 | 4.9% |
| 200万円以上300万円未満 | 4.9% |
| 300万円以上400万円未満 | 4.9% |
| 400万円以上500万円未満 | 4.0% |
| 500万円以上600万円未満 | 4.3% |
| 600万円以上700万円未満 | 3.9% |
| 700万円以上800万円未満 | 3.1% |
| 800万円以上900万円未満 | 3.3% |
| 900万円以上1000万円未満 | 2.8% |
| 1000万円以上1200万円未満 | 5.8% |
| 1200万円以上1400万円未満 | 4.5% |
| 1400万円以上1600万円未満 | 4.5% |
| 1600万円以上1800万円未満 | 3.0% |
| 1800万円以上2000万円未満 | 3.0% |
| 2000万円以上2500万円未満 | 6.7% |
| 2500万円以上3000万円未満 | 5.1% |
| 3000万円以上4000万円未満 | 7.2% |
| 4000万円以上 | 13.9% |
出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)」を基に筆者作成
平均貯蓄額である1984万円を下回っている世帯が約7割いることが分かります。
二人以上世帯の貯蓄額の中央値
上記でご紹介した平均貯蓄額は、数値を合計したものをその数値の数で割ったものなので、極端に貯蓄額が高い世帯や低い世帯の影響を受けてしまいます。
一方、中央値は数値を大きさの順に並べたときにちょうど真ん中にくるものです。極端に高い数値や低い数値があってもその影響を受けないため、今回のような事例では中央値を参考にした方がよいかもしれません。
上記の調査によると、二人以上世帯の貯蓄保有世帯の中央値は、1189万円です。貯蓄現在高階級別の世帯分布でみると、中央値を下回っている世帯は約半数を占めています。
貯蓄を増やすポイントは?
今の貯蓄額では不安がある場合は、どうすれば貯蓄を増やせるのか考えてみましょう。
おすすめしたいのは、収入が入ったら先取り貯金をする方法です。生活用の口座とは別に貯蓄用の口座を用意しておき、給与などが入った際には先に一定額を貯金しましょう。そして、残ったお金を生活費に回します。「ボーナスの何%は貯金する」というように決めておくのもよいでしょう。
また、支出を減らすために固定費を見直すことも重要なポイントです。例えば、住宅ローンや家賃、保険料などの固定費は見直しが可能なものもあるかもしれません。固定費は大きな支出になるため、支出の大幅な削減ができる可能性があります。その分を貯蓄に回せるようにしましょう。
二人以上世帯の貯蓄額の中央値は1189万円
総務省統計局の調査によると、二人以上世帯の平均貯蓄額は1984万円ですが、約7割の世帯がそれを下回っていることが分かります。
一方、数値を大きさの順に並べたときちょうど真ん中にくる中央値だと1189万円となっており、下回る世帯は約半数に減ります。
これらのことから自分たちの現在の貯蓄額が多いのか少ないのかを確認し、必要があれば貯蓄を増やす方法を考えてみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編) -2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)(2ページ)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
