「10年前のエアコン、まだ使う?」月7000円の電気代を“最新機種”に替えると、どこまで安くなる?「壊れるまで使う」が、必ずしも“得”ではない理由

配信日: 2025.08.21
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「10年前のエアコン、まだ使う?」月7000円の電気代を“最新機種”に替えると、どこまで安くなる?「壊れるまで使う」が、必ずしも“得”ではない理由
10年前に購入したエアコンの調子が少し悪くなってきたものの、「まだ動くし、買い替えるのはもったいない」と感じて、修理や我慢で乗り切ろうとする人もいるかもしれません。
 
しかし、エアコンの性能はこの10年間で大きく進歩していますので、買い替えによって電気代の節約を期待することも可能です。
 
本記事では、8~12畳向けエアコンを一人暮らしで使用するケースを前提に、10年前のエアコンから最近の機種に買い替えた場合の節約効果や、最新機種の便利機能について解説します。
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10年前のエアコンは、今のものより電気代が高くつく

総務省の2024年の家計調査によると、一人暮らしの人の電気代は平均で毎月約7000円です。
 
一人暮らしの住居では8~12畳用のエアコンが1台設置されていることが多いですが、一般財団法人家電製品協会では、このクラスのエアコンについて、2013年製と2023年製の省エネタイプで性能を比較しています。
 
それによると、省エネタイプのモデルを選んだ場合、2013年製よりも2023年製のほうが、年間の期間消費電力量を約15%削減でき、電気代は約4150円安くなるとのことです。
 
冷房シーズンである夏の間にエアコンを1日中使う人や、在宅ワークで昼夜問わずエアコンを使う人にとっては、さらなる節約効果が期待できるかもしれません。8畳用のエアコンは6万円程度から購入できます。使用頻度によっては買い替えにより電気代の元が取れることもあるでしょう。
 

エアコンの機能は進化しており、節約効果も期待できる

省エネ性能だけでなく、最新のエアコンには便利な機能も多数搭載されています。例えば、次のような機能が挙げられます。

●センサー機能:人の動きや日差しの強さを感知して、自動で運転モードを調整。必要以上に冷やしすぎないため、無駄な電力消費を抑制
●自動清掃機能:フィルターの自動清掃によって、エアコンの性能が落ちにくくなり、長く省エネ効果を発揮
●AI運転機能:部屋の状況や使用履歴に応じて、AIが最適な運転を学習・実行。効率の良い運転が可能
●スマホ連携:外出先からエアコンの操作ができ、帰宅前に部屋を快適な温度にしておく

こうした機能があるエアコンに買い替えることで、つけっぱなしによるムダな電力消費を防ぎつつ、快適な室内環境も維持できるでしょう。
 

「壊れるまで使う」は必ずしも得ではない

家電の中でもエアコンは、特に夏季と冬季にはほぼ毎日使うなど使用頻度が高く、電力消費量も多い製品です。「まだ動くから」と長く使い続けたくなる気持ちも理解できますが、古いエアコンは徐々に消費電力が増え、性能も低下していく傾向があります。
 
特に10年以上経過したエアコンは、部品の経年劣化により、エアコンの効きが悪くなったり、設定温度に達するまでの時間が長くなったりすることがあります。その分、より多くの電気を使ってしまうため、気づかないうちに電気代が高くなっているかもしれません。
 

まとめ

エアコンの買い替えは高額な買い物ではあるものの、最新モデルへの更新によって電気代を減らせる手段でもあります。特に一人暮らしで毎月の電気代が気になっているなら、エアコンの見直しは非常に効果的です。
 
「まだ使えるから」と先送りせず、「節約につながるかも?」と考え、買い替えを検討してみても良いでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年
一般財団法人家電製品協会 最新のエアコンは、省エネ技術の進歩により省エネ性能が高くなっています。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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