「オープニングスタッフ時給1200円」のバイトに採用されたのですが、2ヶ月経ったら突然「1100円」になりました…。事前説明なしでもあり得るのでしょうか?
とくに「オープニング時給」という言葉には、見落としがちなルールが含まれていることがあります。本記事では、時給が下がる背景や注意すべきポイント、困ったときにどう対応すべきかを解説します。
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「オープニング時給」はいつまで? 実は期間限定が多い
新規オープンする店舗では、「オープニングスタッフ」として高めの時給が設定されていることがあります。これは、人手を集めやすくするための措置で、あらかじめ「オープンから○ヶ月間だけ」など、期間が決まっている場合が多いのが一般的です。
たとえば、「最初の2ヶ月は時給1200円、その後は通常の1100円に」という形が典型的です。これ自体は珍しくなく、一定期間が過ぎれば時給が下がるのも想定内といえます。
しかし問題は、その内容があらかじめ伝えられていたかどうかです。もし「ずっと1200円だと思っていた」「契約時に説明がなかった」と感じたのであれば、いくつか確認すべきことがあります。
説明なしで時給が下がるのは問題ないの?
アルバイトであっても、給与や勤務時間といった「労働条件」は、契約時にきちんと伝えられる必要があります。
一般的には、雇用契約書や労働条件通知書といった書類に「時給」「適用期間」などが書かれているはずです。この書類に「オープニング時給1200円(2ヶ月間)」などの記載があれば、それに沿った運用となります。
もし、書類に「1200円」としか書かれておらず、期間の記載がないまま時給が下がった場合は、説明不足と受け取られても仕方がありません。
また、事前の合意なく条件が変更されたと感じる場合、トラブルの原因になりやすいので、まずは冷静に状況を整理することが大切です。
対応のステップ:まず確認・相談を
時給が下がっていたことに気づいたら、以下のような順序で対応してみましょう。
1.雇用契約書・通知書を確認する
時給の金額と「適用期間」が書かれているか確認しましょう。
2.責任者に説明を求める
下がった理由を丁寧に聞いてみましょう。「最初からその予定だった」と言われた場合でも、説明の有無を記録に残すことが大切です。
3.納得できなければ第三者に相談する
近くの労働基準監督署や、若者向けの労働相談窓口に相談できます。公的な労働相談窓口は無料で利用可能です。
感情的になってしまいそうなときほど、証拠を整理して冷静に行動することが、解決への第一歩です。
まとめ:条件の確認は「契約時」がカギ。不安なときは相談を
オープニング時給が一定期間だけ高くなることはよくありますが、その場合でも、契約時にしっかりと説明されていることが前提です。
説明がなかった、書面に書かれていない、納得できないという場合は、自分が悪いと決めつけず、まずは契約内容を見直してみましょう。そのうえで、状況を整理して相談窓口に話をすることで、適切な対応が取れる可能性があります。
アルバイトであっても、納得のいく条件で働くことは当然の権利です。不安なときは、一人で抱え込まず、専門機関に相談してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
