猛暑なので「1日12時間」くらいエアコンをつけています。友人が「室外機の日よけで電気代を節約できる」と言っていますが、実際どれくらい違うのでしょうか?
そんな中、「室外機に日よけを付ければ電気代が安くなるらしい」と聞くと、どれくらい違うのか気になるところです。
本記事では、室外機に日よけを取り付けることで本当に電気代が節約できるのかを、実証データや具体的なシミュレーションをもとに解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
室外機に「日よけ」は本当に効果があるの?
室外機に日よけを設置することで電気代の節約につながるというのは、単なる気休めではありません。
一般社団法人省エネ健康推進協議会が行った実証実験によると、室外機を直射日光から保護する日よけカバーを取り付けることで、消費電力が約10%削減されたとしています。
室外機は、外気から熱を逃がす重要な役割を担っていますが、真夏の炎天下では本体が高温になりすぎ、熱交換効率が落ちてしまいます。そうなるとエアコン本体がより多くの電力を使って冷やそうとするため、電気代が余計にかかってしまうのです。
電気代はどれくらい安くなる?
それでは、実際に室外機の日よけで10%の消費電力削減ができたとしたら、どれくらいの電気代が節約できるのでしょうか。
ここでは、6畳程度の部屋でエアコンを1日12時間使用するという一人暮らしの想定で計算してみます。なお、今回は単純な計算のために消費電力は使用中ずっと変わらない前提とします。
●エアコンの消費電力:0.39キロワット(一般的な6畳用エアコンを想定)
●使用時間:1日12時間
●1キロワットあたりの電気料金:31円(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会より)
この前提で、1日あたりのエアコン代は次のとおりです。
・0.39キロワット×12時間×31円=145.08円
そのため、30日間使用した場合の月額は約4352円(145.08円×30日)です。
ここから、10%の電力削減が実現できるとすると、月々約435円の節約になり、3ヶ月で1300円前後の節約効果が見込めます。冷房使用量が多い場合、これ以上の効果が出る可能性もあるでしょう。
設置時の注意点とおすすめ対策
室外機の日よけは、ホームセンターや通販サイトで市販されており、2~3000円程度で購入できます。取り付けも難しくなく、DIY初心者でも簡単に設置できる仕様が多くなっています。
ただし、設置にあたっては以下の点に注意が必要です。
●室外機の通風を妨げない構造であること(密閉しない)
●背面や側面を完全にふさがないようにすること
●落下や風で飛ばされるリスクの少ない固定方法を選ぶこと
なお、遮熱シートやすだれを利用して簡易的に日陰を作る方法でも、一定の効果が期待できます。どうしても見た目が気になるという人は、植木やパーテーションで自然に日陰を作るのもありでしょう。
まとめ
エアコンを毎日12時間使うような夏は、電気代が家計を圧迫しがちです。そんな中、室外機の日よけというちょっとした工夫で、年間数千円規模の節約が実現するなら、試してみる価値は十分にあるでしょう。
見た目や設置方法など気になる点があれば、まずは簡易的な日よけで効果を試してみるのもおすすめです。快適さと節約の両立を目指す工夫として、この夏に取り入れてみる価値はあるでしょう。
出典
一般社団法人 省エネ健康推進協議会 室外機省エネプランって何
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
