日本一「清酒」にお金をかける地域ランキング! 3位「山形市」2位「福島市」だけど、1位は? やっぱり東北の“米どころ”強し!

配信日: 2025.08.24
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日本一「清酒」にお金をかける地域ランキング! 3位「山形市」2位「福島市」だけど、1位は? やっぱり東北の“米どころ”強し!
米や米こうじを原料につくられるお酒である清酒。ビールやウイスキーとは一味違う日本独自の清酒が好きな人も多いでしょう。
 
日本で清酒に1番お金をかける都道府県はどこなのでしょうか? やはり原料となる米の生産がさかんな米どころが強いのか気になるところです。
 
本記事では、清酒にお金をかけている都道府県は、米どころが1番お金をかけているのか、などについて解説しています。
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清酒の定義

国税庁が定める酒税法における「清酒」の定義は、以下の通りです。
 

・米、米こうじ、水を原料として発酵させて、こしたもの
 
・米、水および清酒かす、米こうじその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの。ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(米こうじを含む)の重量を超えないものに限る。
 
・清酒に清酒かすを加えて、こしたもの

 
要するに、清酒とは、米や米こうじ、水をおもな原料として発酵させてこしたお酒を指します。
 

清酒にお金をかけている都道府県の上位3位を紹介

総務省統計局が公開している「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2022年~2024年平均)」により、令和4年~令和6年における清酒にかける金額が高い都道府県庁所在地または政令指定都市を、図表1にまとめました。
 
図表1

県庁所在地または政令指定都市 金額
第1位 秋田市 9308円
第2位 福島市 9177円
第3位 山形市 7558円

総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2022年(令和4年)~2024年(令和6年)平均) より筆者作成
 
総務省統計局の同家計調査によると、清酒にかける金額の全国平均は5408円です。
 
これに対して、図表1にある上位の3地域は、平均を2000円~4000円近く上回る金額をかけています。また、ランキングの上位にあがっているのは、すべて東北地方が占めています。
 

「清酒」に1番お金をかける都道府県は米どころが多い

清酒にお金をかけている上位の秋田市、山形市、福島市はいずれも東北地方の都市です。
 
農林水産省 東北農政局 統計部が発行している「まふナビ東北」によると、東北の水稲の生産量は全国シェア28%を占めています。そのうち、秋田県、山形県、福島県は全国順位3位~6位を占めており、米の生産がさかんです。
 
東北地方は、いい米を豊富に生産できる米どころであり、良質な水にも恵まれています。加えて、冬に行われる酒造りには「冷やす」工程があり、ある程度の寒さが必要ですが、発酵させるためには寒すぎてもいけません。
 
その点、東北地方は、雪が降ると温度や湿度が一定に保たれるため、酒造りに適している気象条件を兼ね備えています。
 
国税庁の「清酒の特性に関する意見」によると、秋田県は美酒王国と呼ばれており、清酒の出荷量は全国4位です。1人当たりの飲酒量が多い県でもあり、酒造業が発展しています。
 
福島県は、東北の中では最もうまみが乗った甘口の酒が多いです。県内において個性豊かな清酒が点在しており、味のデパートとも言われています。
 
山形県は、香り華やかでさわやかな清酒がめじろ押しです。酒造レベルの高さでも評価されています。
 
米どころでは酒造りに適した環境を生かして、それぞれ異なる味わいのおいしいお酒が作られています。
 

米どころには魅力的な清酒が多い

米どころでは、良質な米が豊富にとれる立地を生かし、おいしい清酒が数多く存在しています。近年は、海外のファンも多くなり、世界でも注目を集めています。
 
清酒は、蔵元によっても味わいが異なります。それぞれに味わいが異なる清酒を飲み比べてみたいと考える人も多いでしょう。自分の口に合う1杯を求めてさまざまなお酒を買い込む 人もいるかもしれません。
 
このように、自分が住んでいる地域においしい清酒がたくさんあったら、清酒にお金をかけたくなるのも不思議ではないといえるでしょう。
 

出典

国税庁 酒税法における「清酒」の定義
総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2022年(令和4年)~2024年(令和6年)平均)
農林水産省 東北農政局 統計部 MaffNavi東北 水稲の生産量(令和5年産)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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