【日本vsアメリカ】バーガーキング「ワッパー590円」→アメリカは“1.5倍”の値段だけど、「コーラ・フレンチフライ」はほぼ同じ!? 3時間アルバイトで“食べられる回数”も比較

配信日: 2025.08.24 更新日: 2025.08.25
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【日本vsアメリカ】バーガーキング「ワッパー590円」→アメリカは“1.5倍”の値段だけど、「コーラ・フレンチフライ」はほぼ同じ!? 3時間アルバイトで“食べられる回数”も比較
食べごたえのある大きなハンバーガーが魅力の「バーガーキング」。世界100カ国に店舗を展開し、日本においても手軽なファストフード店として定着しています。
 
本記事では「バーガーキング」定番メニューの日本での価格と、発祥の地であるアメリカでの価格にどれほどの差があるのか、またアルバイトとして働いた際の賃金はどの程度の差になっているのかを見ていきましょう。
山田圭佑

FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント

日本における「バーガーキング」の歴史

バーガーキングのホームページによると、バーガーキングは1954年、アメリカのフロリダ州マイアミにおいて1号店がオープンしました。
 
ハンバーガーに挟む野菜などをカスタマイズできるアイディアが受けて人気となり、現在は世界100カ国に2万店近い店舗を展開している大手ハンバーガーチェーンです。日本には1993年に上陸し、およそ30年かけて定着してきました。
 
日本における運営会社の「株式会社ビーケージャパンホールディングス」のプレスリリースでは、2025年7月末現在の店舗数は全国に291店舗、2028年末までには全国600店舗を目指すとしています。
 
競合するハンバーガーチェーンであるマクドナルドは、日本国内に約3000店舗と圧倒的な出店数があるため、「日本でハンバーガーと言えばマクドナルド」という印象がまだまだ強いですが、バーガーキングも徐々に存在感を高めているといえるでしょう。
 
ちなみに筆者は地方在住で、気軽に出掛けられる範囲内に「バーガーキング」の店舗が無いのですが、子どもにねだられて車で30分ほど移動してでも食事に行くことが年に数回あります。価格と商品・サービスのバランスは非常に良いと感じますので、このままの姿勢を保ったまま規模を拡大してほしいなと個人的には思っています。
 

日米の「バーガーキング」で3時間アルバイトすると、それぞれの国の「ワッパーJrセット」は何回食べられる?

日本とアメリカの「バーガーキング」において、定番メニュー(ワッパー、フレンチフライ、コカ・コーラ、ワッパーJrセット)の価格(図表1)と、「バーガーキング」で働くアルバイトに支払われる時給を調べてみました。
 
バーガー価格は日米バーガーキングのホームページを参照し、アルバイト時給は日本の場合は東京渋谷センター街店のバーガーキング公式求人、アメリカの場合はフロリダ州マイアミにおけるバーガーキングのindeedによる調査を参照しています。また、円ドルのレートは、執筆時である2025年8月初旬時点の1ドル=147円として計算しています。
 
図表1

図表1

筆者作成
 
日本とアメリカの「バーガーキング」アルバイト時給(2025年8月)

日本…1400円/時間
アメリカ…14.51ドル/時間(日本円換算で約2133円/時間)

全体として、インフレ傾向が長く続くアメリカのほうが、商品価格も時給も高くなっています。一方、サイドメニューのフレンチフライやコカ・コーラについては、ほとんど価格差がないことが意外でした。
 
商品の「Sサイズ」の量が、国によって違うのかと思いカロリー表示も調べてみたのですが、日本のフレンチフライSは216キロカロリー、アメリカのフレンチフライS(value)は230キロカロリーと、アメリカのほうがボリューミーなほどでした。
 
もしかするとアメリカの外食業界においては、「フレンチフライは徹底的に安くするべし」という暗黙の了解があるのかもしれません。
 
さらに、これらの資料を基に、日米のバーガーキングで3時間アルバイトすると、それぞれの国の「ワッパーJrセット」は何回食べられるか? を計算してみます。

日本
時給1400円×3時間÷600円=7回
 
アメリカ
時給14.51ドル×3時間÷7.19ドル=約6.05回

アメリカと比較すると日本のほうが賃金も商品価格も安いのですが、賃金と比べると商品価格がかなり割安のため、日本のほうがたくさん「ワッパーJrセット」を食べられる、つまり「日本のほうが、アルバイト労働のコスパが良い」といえそうです。
 
また、アメリカにおいては、顧客はファストフード店でも商品価格の15~20%程度の「チップ」を支払うことが普通ですので、実際はさらにこの差が広がるでしょう。アメリカにおいて、3時間バーガーキングで働いても5回程度しか同じ店で食事ができないと考えると、労働者にとっては相当厳しい社会ですね。
 

まとめ

日米の「バーガーキング」の商品価格と賃金を比較していくと、全体的にアメリカのほうが賃金も商品価格も高いのですが、日本の商品価格が圧倒的に安いために「バーガーキングにおける1時間の労働あたりで、バーガーキングで食事ができる回数」は、日本のほうが多いという結果になりました。
 
円安の影響もあり、アメリカでハンバーガーを食べると単品でも1000円近くになっています。さらに「チップ」の支払いもあると考えると、アメリカでの外食は労働者にとってかなりハードルが高くなってきているといえるでしょう。
 

出典

株式会社ビーケージャパンホールディングス バーガーキング ブランドストーリー
バーガーキング リクルート 東京都渋谷区
indeed Burger King salaries in Miami, FL: How much does Burger King pay?
株式会社ビーケージャパンホールディングス バーガーキング・ジャパン 商品の栄養成分及びアレルゲン情報
 
執筆者 : 山田圭佑
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント

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