共働きで日中は不在です。洗濯物の部屋干し対策として「除湿機を12時間つけっぱなし」にしていますが、1ヶ月の電気代はどのくらいかかるのでしょうか?

配信日: 2025.08.25
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共働きで日中は不在です。洗濯物の部屋干し対策として「除湿機を12時間つけっぱなし」にしていますが、1ヶ月の電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
共働き家庭では、洗濯物を部屋干しにする機会が多くなりますよね。特に日中は不在のため、「除湿機を12時間つけっぱなしにしている」という方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、ふと気になるのが「電気代」。
 
実際のところ、1ヶ月でどのくらいかかっているのでしょうか?この記事では、除湿機のタイプ別の電気代をわかりやすく解説し、さらに節電のコツまで紹介します。家計を気にせず、快適に部屋干しできるヒントをお届けします。
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除湿機を12時間つけっぱなしにすると、電気代はいくら?

総務省の家計調査報告によると、二人以上の世帯の電気代は1ヶ月1万2008円でした。では、除湿機を12時間つかっぱなしにした場合の電気代を見てみましょう。
 
除湿機の消費電力は、機種や運転モードによって異なりますが、目安として以下のように計算できます。
 

【計算式】

1時間の電気代 × 12時間 × 30日(1ヶ月)

 
代表的な方式ごとの電気代の目安は表1の通りです(機種や使用環境により異なります)。
 
【表1】

除湿方式 1時間あたりの電気代 12時間×30日(1ヶ月)電気代
ハイブリッド式 約5.2~12円 約1872~4320円
コンプレッサー式 約5~5.9円 約1800~2124円
デシカント式 約13~15円 約4680~5400円

※筆者作成
 
同じ「12時間つけっぱなし」でも、除湿機の種類によって電気代に2倍以上の差が出ることもあります。最新機種は省エネ性能が向上し、記載の金額はあくまで一般的な目安です。実際の電気代は機種の消費電力や地域の電気料金単価によって変動します。
 

除湿機の方式によって、電気代がこんなに違う!

除湿機には主に次の3つのタイプがあります。それぞれの特徴と電気代の違いを押さえておきましょう。
 
1.コンプレッサー式
 
冷媒ガスで空気を冷やして湿気を取り除く方式です。
 
消費電力は比較的少なく、電気代は他方式より安い傾向があります(1時間あたり約3.9~12.4円※機種や運転環境による)。気温や湿度が高い夏場や梅雨時の使用に向いていますが、寒い季節は除湿能力が低下します。
 
2.デシカント式
 
ヒーターで乾燥剤(ゼオライト等)を加熱し、湿気を吸着した乾燥剤から水分を除去して除湿する方式です。
 
消費電力が高めで、電気代が最も高い傾向(1時間あたり約8.8~15.8円)。気温に左右されにくいため、冬場や室内干しに適しています。
 
3.ハイブリッド式
 
コンプレッサー式とデシカント式を温度などに応じて自動で切り替えるタイプです。
 
季節や気温に応じて最適な運転モードで使えるため、1年中快適に利用できます。電気代も比較的安定しやすいですが、低温運転が多いと消費電力が高くなる場合があります。
 
現在使っている除湿機がデシカント式なら、コンプレッサー式や最新のハイブリッド式への買い替えを検討することで、月に数千円の節約になるケースもあります(機種や使い方により異なります)。
 

部屋干しの電気代を抑えるための3つのコツ

電気代をできるだけ抑えつつ、しっかり乾かすにはちょっとした工夫も大切です。ここではすぐに実践できる3つの節電ポイントを紹介します。
 
1.タイマー機能を活用する
 
除湿機や乾燥機は、乾燥に必要な時間だけ運転して自動停止するのがポイントです。洗濯物の量や厚さによっては、最初の4~6時間を集中乾燥させることで十分に乾くケースもあります。タイマーや自動停止機能を活用すれば、大きな節電につながります。
 
2.扇風機やサーキュレーターを併用する
 
風通しをよくすることで乾燥時間を短縮でき、除湿機やエアコンの負担が減って電気代削減につながります。
 
3.干し方を工夫する
 
洗濯物は間隔をあけて干し、空気の流れを妨げないようにしましょう。厚手のものは送風口近くに干すなどの工夫も有効です。重なっていると乾きにくく、稼働時間が長くなる原因となります。
 
習慣の見直しが、電気代の大きな節約につながります。
 

無理なく節約しながら、快適な部屋干し生活を続けよう

除湿機を12時間使い続けると、月の電気代は2000~5000円前後が目安です。除湿方式の違いによっては、年間で1万円以上の差が出る場合もあるため、自分の生活スタイルに合った機種選びが非常に重要です。
 
また、タイマー設定や扇風機・サーキュレーターの活用、干し方の工夫など、電気代を抑える方法は意外とたくさんあります。
 
電気代を気にしすぎてストレスを感じるのではなく、「かしこく使って快適に暮らす」ことが家計にも気持ちにも優しい選択です。一度、ご自宅の除湿機の方式や使い方を見直してみてはいかがでしょうか?
 

出典

総務省 家計調査報告(家計収支編)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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