「定期預金」と「積立預金」って何が違うの? それぞれの「メリット・デメリット」について解説

配信日: 2025.08.27
この記事は約 3 分で読めます。
「定期預金」と「積立預金」って何が違うの? それぞれの「メリット・デメリット」について解説
定期預金と積立預金は、貯蓄や資産運用の基本的な手段として広く利用されています。しかし、両者には目的や利用方法に応じた特徴や違いがあります。
 
そこでこの記事では、それぞれの預金方法の基本的な違いから、メリット・デメリット、さらには目的別の活用法までを詳しく解説します。自分のライフスタイルや資産形成の目標に合わせて、最適な預金方法を選ぶための参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

定期預金と積立預金の違いとは

定期預金は、一定期間固定された金利で、まとまった資金を預け入れるタイプの預金商品です。預入期間中は原則として資金の引き出しが制限され、満期まで運用すると利息が安定して得られます。預入期間は金融機関が設定する期間のなかから自由に設定できますが、満期前に解約すると当初の契約金利よりも低い通常金利となり、利息が減る仕組みです。
 
一方、積立預金は、小口の金額を毎月自動的に積み立てていく形式で、まとまった資金がなくても計画的な資産形成が可能です。毎回入金される金額は一定であることが多く、無理なく長期間貯蓄を続けることに適しています。引き出しの自由度は金融機関によりますが、ある程度柔軟で、途中解約や積立額の変更も可能な場合が多いです。
 

定期預金と積立預金のメリット・デメリット

定期預金の最大のメリットは、まとまった資金を比較的高い金利で運用できる点です。金融機関は長期間預け入れられる資金に対して優遇金利を提供する傾向があります。
 
例えば、1年定期で約0.2%~0.5%、長期(3年・5年)になるとさらに高く設定されることがあります。資金が拘束される期間は流動性が低いため、緊急時に使えないリスクはありますが、使わないことを決めている資金の運用に適しています。
 
ただし、途中解約するとペナルティーとして利率が下がるため必要なタイミングでの資金利用が難しい面もあり、流動性の欠如がデメリットです。
 
積立預金は、毎月少額ずつ積み立てられるため、収入が不安定な人やまとまった資金がない人でも継続しやすく、貯蓄の習慣化にもつながるため、計画的な長期資産形成に最適です。ただし、金利は定期預金に比べて低めに設定されていることが一般的で、2025年の例では0.01%~0.05%程度が多くなっています。
 
利息は少なくなりがちですが、手数料がかからないケースも多く、流動性は比較的高い点がメリットです。また途中で積立額を増減できたり、引き出しが柔軟にできたりすることも魅力的だといえるでしょう。
 

ライフスタイルや目的別に考える選び方のポイント

定期預金は、使途が明確な余裕資金の運用に向いています。例えば、数ヶ月後に旅行費用や家電購入資金を準備する場合、期間を決めて高い金利で安定的に増やせるメリットがあります。一方で、生活費の一部をコツコツためるには向かず、急な出費に対応しにくい点に注意が必要です。
 
積立預金は、毎月の収入から無理なく積み立てることで、将来の学費やマイホームの頭金、老後資金の準備など長期的な貯蓄に役立ちます。途中での引き出しも可能なことが多く、急な資金需要にも対応できる柔軟さがあります。
 
最近では、低金利時代に合わせて両方を組み合わせる方法も増えているようです。例えば、生活防衛資金を普通預金や積立預金で確保し、余裕資金を定期預金で運用する使い分けが効果的です。
 

まとめ

定期預金と積立預金は、それぞれに明確な特徴があり、優劣をつけるものではなく、目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。金融機関の金利やサービス内容は変動する可能性があるため、利用前には必ず最新情報を確認しましょう。
 
貯蓄を始める際は、自分に合った方法で小さくても一歩を踏み出し、着実に資産形成を進めることが重要です。定期預金と積立預金の違いを理解し、状況に応じて使い分けることで、将来の生活設計をより充実させることができるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問