結婚したばかりの姉は、仕事を辞め「専業主婦」になるそうです。今の時代、夫の給料だけで暮らせるというのは「珍しい」気がするのですが、実際どれくらいの「収入」があれば専業主婦になれるのでしょうか?

配信日: 2025.08.28
この記事は約 3 分で読めます。
結婚したばかりの姉は、仕事を辞め「専業主婦」になるそうです。今の時代、夫の給料だけで暮らせるというのは「珍しい」気がするのですが、実際どれくらいの「収入」があれば専業主婦になれるのでしょうか?
結婚を機に専業主婦になる判断は、人生において大きな選択だといえるでしょう。ただし「夫の収入だけで生活できるかどうか」は年収だけでは分かりません。支出の内訳や住む場所、子どもの教育費、老後資金などを踏まえた全体像が大切です。
 
そこで今回は、専業主婦になるにはどれくらいの収入が必要なのか、夫の給料の目安、2人世帯の平均生活費などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

専業主婦になるにはどれくらいの収入が必要? 夫の給料の目安を解説

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2024年」によると、専業主婦世帯の夫の平均年収は約714万円です。対して、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は460万円とされています。これを踏まえると、専業主婦世帯は比較的収入が高い世帯であることが分かります。
 
ただし、収入の絶対額だけで判断するのは危険です。なぜなら、同じ収入でも住む地域や家族構成、また住宅ローンの有無によって必要な生活費は大きく変わるためです。例えば、都市部では家賃や物価が高い傾向があるため、専業主婦の生活費用も高くなります。一方、地方ではそれが抑えられることもあります。
 
また、子どもがいる場合は教育費も大きな負担になるでしょう。
 

2人世帯の平均生活費

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2024年」によると、2人世帯の平均生活費は1ヶ月でおよそ26万9000円ですが、専業主婦世帯の場合、家事にかかる費用や光熱費がやや高くなる傾向があるため、この金額よりも多くなる可能性があります。
 
食費は家族構成や食生活の好みで増減しますが、まとめ買いや計画的な買い物で無駄を減らせることもあるでしょう。また、近年では通信費の見直しも節約の重要ポイントで、格安スマホや固定費の見直しで年間数万円の節約も期待できます。
 
さらに保険料や医療費、交際費なども見直し対象です。これらは忘れがちな支出ですが、しっかり把握して管理しなければ家計を圧迫するおそれがあります。家計簿の活用やスマートフォンの家計管理アプリを利用することで、日々の出費を見える化しましょう。
 

専業主婦になるメリットと注意すべきポイント

専業主婦の最大のメリットは、家事や育児に専念できる点です。子育ての初期段階では特に、母親の時間的余裕が子どもや家族の健康によい影響を与えるといわれています。また、家族のイベントや病気の際にも迅速に対応しやすく、家族全体の生活の質が向上することもあります。
 
一方で、収入が夫のみに依存することはリスクでもあります。夫が病気や失業で収入が減少した場合、家計が大きく影響を受けます。そのため、緊急時に備えた生活防衛資金の確保や加入保険の見直しは必須です。
 
また、老後の資金についても視野に入れることが重要です。専業主婦であっても、将来の社会保険制度や年金制度の変化を念頭に置き、無理のない範囲で資産形成に取り組むことが望まれます。
 

まとめ

今回紹介した調査結果によると、専業主婦世帯の夫の平均年収は約714万円でした。そのため、夫の年収が約700万円以上あれば、専業主婦として安定した生活を送れる可能性があります。ただし、生活費の計画や将来の教育費、老後資金の準備を怠らず、リスクに備えながら家計管理を徹底することが重要です。
 
また、地域の生活環境や家族の状況に応じて支出を見直し、節約可能な部分はきちんと節約することが賢明です。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 2024年 表番号8-9
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年 3-1
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問