家族で節約しているのですが、妻や娘の美容代が1回で「1万5千円」だそうです。正直「高いのでは?」と思うのですが、平均はどのくらいでしょうか?

配信日: 2025.08.28
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家族で節約しているのですが、妻や娘の美容代が1回で「1万5千円」だそうです。正直「高いのでは?」と思うのですが、平均はどのくらいでしょうか?
美容室の費用は、人によって大きな差があります。カットだけで数千円に収まる場合もあれば、カラーやトリートメントを組み合わせて1万円を超えることも少なくありません。
 
そのため「1回で1万5千円」と聞くと高く感じられるかもしれませんが、実際に平均的な金額がどの程度なのかを知っておくと判断の目安になります。
 
本記事では、美容代の平均や特徴を確認し、家計との向き合い方を考えていきます。
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女性の美容代、平均はいくら?

「美容センサス 2024年上期」(リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ)によると、全国の都市部に住む15~69歳の女性6600人を対象に過去1年間の美容室利用について行った調査では、女性が美容室に支払う「1回あたりの金額」は平均7482円でした。
 
年代別では20代が8258円と最も高く、30代が7996円、40代が7901円、50代は7037円、60代は6684円という並びです。つまり、今回のように1回で1万5千円をかけているケースは、全国平均の約2倍にあたります。
 
ただし「高すぎる」と断じる前に、メニューや頻度を見ていく必要があるでしょう。
 

なぜ高くなる?メニュー構成と通う頻度

費用が大きくなる背景には「どのメニューを組み合わせているか」があります。
 
同調査によると、女性の直近1年の利用率は、カットが96.5%とほぼ必須ですが、カラーが51.2%、トリートメントが32.4%、縮毛矯正・ストレートが16.7%となっています。カットに加えてカラーやトリートメントを同時に受ければ、1万円を超えるのは珍しくありません。
 
さらに、料金改定の影響も大きく、女性の75.1%が「値上げが理由で支出が増えた」と答えています。
 
もちろん「通う頻度」にも注目すべきで、女性の年間利用回数は平均4.31回でした。もし1回1万5千円でも2~3ヶ月に1回なら年間7万5千~9万円程度ですが、毎月通えば18万円前後に膨らみます。全国平均の年間目安(7482円×4.31回=約3万2千円)と比べると、どれくらいの差があるかが分かるでしょう。
 

世帯全体では月いくらかかっている?

ここまでは個人の「1回あたり」の利用額を見てきましたが、次に家計全体の視点から見てみましょう。
 
総務省の「家計調査」では、理美容関連の支出を「理美容サービス」としてまとめています。カットや理髪料、パーマ代などを含めた世帯全体の1ヶ月あたりの支出額です。
 
その家計調査をもとにしたホットペッパービューティーアカデミーの2025年6月の分析では、2025年1〜3月期の二人以上の世帯の理美容サービス支出は月3076円前後でした。年間に直すとおよそ3万7000円で、これが世帯全体の平均的な支出水準といえます。
 
一方で、もし毎月1回1万5千円通った場合は年間18万円と、平均の約5倍にあたります。2ヶ月に1回なら年間9万円(約2.5倍)、3ヶ月に1回なら年間6万円(約1.6倍)です。
 
つまり、平均と比べるとかなり多めになることが分かりますが、通う頻度やメニュー内容によって支出の印象は大きく変わるといえるでしょう。
 

1回1万5千円は「高い」?平均と家計で考える

平均データは、家族で価値観をすり合わせるための客観的な物差しになります。「1回1万5千円」は、女性個人の1回あたりの平均(約7500円)の約2倍。また、仮に3ヶ月に1回(年間6万円)の利用だとすると、世帯全体の年間平均支出(約3万7000円)の約1.6倍です。
 
まずはこうした事実を家族で共有し、お互いの金銭感覚を理解するところから始めてみてはいかがでしょうか。ただし、男性でも美容室に通いカラーやパーマを取り入れる人が増えているように、美容にかける金額は単純に判断できるものではありません。
 
大切なのは、メニュー内容や通う頻度、そして仕上がりに対する満足度が家計とのバランスに合っているかどうかでしょう。
 

出典

株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 美容センサス 2024 年上期 ≪美容室・理容室編≫ 「15~69 歳男女の美容サロンに関する意識・利用実態」 報告書
株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 2025年1〜3月の美容消費係数は2.77% 美容支出は、選ばれる時代へ?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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