8月は家族4人で「食費13万」くらいかかってしまいました。子どもの夏休みが終わるのでそろそろ見直したいです…1ヶ月の食費はどのくらいが「普通」ですか?
記録的な物価高が続くだけに、客観的な目安を知っておきたいところです。そこで今回は、家族4人の食費の“普通”の金額を見ていきましょう。
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全国平均は「月9万〜10万円」
総務省「家計調査(2024年)」によると、二人以上の世帯における「食料」支出は月8万9936円です。さらに4人世帯に絞ったデータでは、総世帯で約9万6328円、勤労者世帯では約9万4962円。
つまり、家族4人の食費は月9万〜10万円が全国的な目安と考えられるでしょう。
食費の3割近くは“外食と中食”
夏休み中に増える傾向があるのが「外食」と「調理食品(中食)」です。統計でも、外食に約1万9000円、中食に約1万3000円がかかっており、合計で食費全体の3割近くを占めます。
新学期で生活リズムが戻るタイミングで、外食や中食の回数を意識的に減らすと、自然にバランスが整うかもしれません。
わが家の適正ラインを決める方法
家庭によって消費支出は異なります。勤労者世帯の統計では「食費=家計全体の約27%」が平均的な構成比だといわれています。例えば、毎月の消費支出が30万円なら、食費はおよそ8万〜8万5千円が目安となるでしょう。
直近の支出を振り返り、この比率と比べながら調整してみると“わが家に合った適正ライン”が見えてきます。
気になる米の値段は? 都区部の“非コシヒカリ”は足元じわ上がり
主食の相場感を押さえておくと、買いだめや献立計画の判断材料になります。東京都区部の「うるち米(単一原料米・コシヒカリ以外・5kg)」の2025年の店頭価格は次の通りです。
1月4051円 → 2月4239円 → 3月4557円 → 4月4654円 → 5月4769円 → 6月4825円 → 7月4842円。直近は4800円台で推移しており、年初からは緩やかな上昇です。
ちなみに、前年(2024年)の同じ時期は2283〜2602円程度だったので、今年は1袋あたり約2000円前後高く、価格はほぼ1.8倍になっています。
スーパーや通販では政府が放出する「備蓄米」が比較的手頃な価格で流通していますし、新米も出始めています。家計の負担を見ながら、通常の買い足しと備蓄米や新米の活用を組み合わせることで、食費の上振れをやわらげる工夫ができるでしょう。
家族4人の「普通の食費」は月9万〜10万円
何かと出費がかさんだ夏休みが明け、新学期が始まる今は、食費をリセットするのに適したタイミングかもしれません。
家族4人の食費は月9万〜10万円が全国的な標準的水準です。外食や中食にかかる費用を可能な範囲でコントロールしつつ、家計全体の3割弱を目安に設定すれば、無理なく見直しが進められるでしょう。
出典
総務省統計局 「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」
e-Stat 政府統計の窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(2024年)
農林水産省 米の流通状況等について 小売物価(東京都区部)の推移(総務省小売物価統計)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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