夫婦でコツコツ貯めてきた「500円玉貯金」がついに“100万円”を突破! 銀行口座に入金したら「税金」や「手数料」などはかかるのでしょうか…?
本記事では、夫婦で貯めた大量の小銭貯金を銀行口座に入金した場合の贈与税の考え方や、銀行手数料について解説します。
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夫婦で貯めた「小銭貯金」を口座入金したら「贈与税」はかかる?
夫婦で貯めた小銭貯金を、どちらかの口座に入金した場合には贈与税がかかるのでしょうか。そもそも贈与税とは、個人からの贈与によって財産を得たときにかかる税金のことを指します。その年の1月1日から12月31日までの1年間に贈与された財産の合計が110万円を超えると、贈与税が発生します。
今回の小銭貯金のケースも110万円以下であれば、基本的に贈与税はかかりません。また、実質的に夫婦の「共有財産」とみなされた場合も贈与税はかからないでしょう。ただし、「一方が一方に贈与した」と解釈される場合は、110万円を超える金額について贈与税が発生する可能性があるため注意が必要です。
大量の小銭を一度に口座入金する場合は基本的に「手数料」がかかる
大量の小銭を銀行口座に入金する場合、メガバンク各社は「大量硬貨取扱手数料」などを徴収しています。実際に窓口で100万円分の500円玉を入金した場合、どのくらいの手数料がかかるのでしょうか。
例としてメガバンク4行の手数料(硬貨2000枚の入金の場合)の概算を、表1にまとめました。
表1
| 銀行名 | 手数料 |
|---|---|
| A銀行 | 3300円 |
| B銀行 | 2640円 |
| C銀行 | 2200円 |
| D銀行 | 2750円 |
※筆者作成(2025年8月現在)
このように大量の小銭を銀行口座に入金しようとすると、かなりの手数料が取られることになります。
手数料を抑えて口座に入金する3つの方法
できるだけ、手数料がかからずに口座に入金するにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、手数料を低く抑えて、銀行口座に入金する方法を3つご紹介します。
・ATMで複数回に分けて入金する
ATMでの入金であれば、大量硬貨取扱手数料が対象外となっている場合があるため、手数料を抑えることが可能です。ただし、ATMには1回で入金できる枚数制限があるため、大量に入金したい場合は複数回に分ける必要があります。
・複数の銀行に分けて入金する
近いところに銀行窓口が多くある場合は、それぞれの銀行が定めている手数料の無料上限枚数を入金することもおすすめです。ただし、同じ銀行で1日に何回も分けて入金を行えば、合計枚数に手数料がかかることもあります。
・紙幣に両替してから入金する
硬貨を銀行でそのまま入金すると手数料がかかるため、紙幣に両替してから入金すれば硬貨入金の手数料は避けられます。ただし、銀行で硬貨を両替する場合も、一定枚数を超えると両替手数料がかかるため注意が必要です。
それぞれの銀行によって対応が異なるため、大量の硬貨を入金したい場合には、ホームページなどで事前に確認するとよいでしょう。
まとめ
夫婦で小銭貯金をして貯めたお金は、110万円以下なら贈与税はかかりません。また、実質的に夫婦の「共有財産」とみなされた場合も贈与税はかからないでしょう。
銀行窓口で口座に入金する場合は枚数が一定の上限を超えると「大量硬貨取扱手数料」が発生します。手数料を抑えるためにはATMを利用して複数回に分けて入金したり、複数の銀行口座に分けて入金したりする方法などがあります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
