10年使った“洗濯機”が壊れたので買い替えを検討中。「縦型」と「ドラム式」では、水道代や電気代はどちらがお得ですか?
そこで本記事では、縦型とドラム式の洗濯機は水道代や電気代はどちらがお得になるのかを解説します。
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縦型とドラム式の違い
まずは、縦型とドラム式洗濯機の違いを見ていきましょう。
縦型は、洗濯物を上から取り出すタイプの洗濯機です。従来の洗濯機は縦型のものが多かったため、想像しやすいのではないでしょうか。現在縦型の洗濯機では、洗いからすすぎまでを自動で行う「全自動洗濯機」が多く発売されています。
また、乾燥機能が搭載されているものもあり、干す手間が省けます。サイズは比較的コンパクトなものが多く、ドラム式よりも軽いので一人暮らしやアパートなどの賃貸物件に住んでいる方におすすめです。さらに、購入金額もリーズナブルなものが多いので、初期費用を抑えたい方にもぴったりです。
ドラム式は、洗濯物を斜めや横から取り出すタイプの洗濯機で、使い勝手の良さから近年人気が高まっています。見た目もスタイリッシュで、おしゃれ家電として取り入れる方もいます。
もちろん見た目だけでなく、洗浄力もあり乾燥機能がついているものがほとんどです。ただし、縦型と違ってサイズが大きいので、搬入経路や置き場所をしっかり確保しておくことが大切です。
水道代・電気代はどっちがお得?
縦型とドラム式の違いが分かったところで、水道代や電気代はどちらがお得なのでしょうか。今回は、パナソニックの洗濯機を比較して解説します。
縦型のモデルは、NA-FA12V5です。パナソニックによると、以下のとおりとなっています。
●洗濯容量:12キログラム
●使用水量:約139リットル
●1回あたりの水道代:約37円
●消費電力:約70ワットアワー
●1回あたりの電気代:約2.2円
次に、ドラム式のモデルはNA-LX129DLです。縦型と同様に比較してみます。
●洗濯容量:12キログラム
●使用水量:約83リットル
●1回あたりの水道代:約22円
●消費電力:約68ワットアワー
●1回あたりの電気代:約2.2円
縦型とドラム式を比べると、縦型のほうが1回あたりの水道料と消費電力が大きくなり、光熱費も高くなることが分かります。
1日1回の使用でどのくらい?
では、毎日1回洗濯機を使うとして、1ヶ月あたりの負担はどのくらいなのかを比較します。(1ヶ月=30日で計算)
水道代:37円×30回=1110円
電気代:2.2円×30回=66円
合計:1110円+66円=1176円
水道代:22円×30回=660円
電気代:2.2円×30回=66円
合計:660円+66円=726円
上記試算によると、縦型とドラム式で1ヶ月あたりの水道・電気代の差は450円です。実際には、電気代が同じなので水道代の差となります。これを年単位で考えると、5400円と大きな差になります。以上から、ドラム式のほうが安くなることが分かります。
縦型とドラム式はそれぞれどんな人におすすめ?
日々の水道代や電気代だけを見るとドラム式のほうが安いですが、どちらのタイプが合っているかは使い方や生活スタイルなど、人によって異なります。本章では、縦型とドラム式がどのような人におすすめなのかをまとめてみます。
まず、下記のように考える人は縦型がおすすめです。
●乾燥機能はあまり必要としない人
●価格を抑えたい人
●コンパクトサイズを求める人
●頑固な汚れへの洗浄力を重視する人
一方、ドラム式は下記のように考える人に向いています。
●節水を重視する人
●衣類を傷めず丁寧に洗いたい人
●乾燥機能を活用して洗濯の手間を減らしたい人
●デザインなどおしゃれな見た目も重視する人
自分の洗濯の仕方や使い方について、もう一度考えてから洗濯機を選ぶことをおすすめします。
それぞれの特徴を理解して、後悔のない選択を
水道代と電気代だけで考えると、ドラム式のほうが安くなります。ただし、縦型とドラム式にはそれぞれメリット・デメリットがあり、使い方や生活スタイルなど、人によって適した洗濯機は異なります。それぞれの特徴をよく理解し、自分に合った洗濯機を購入するようにしましょう。
出典
パナソニック株式会社 Panasonic ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
