兄のところは4人家族で「世帯年収800万円」でも生活が苦しいそうです… 3人家族のうちと毎月の支出ってそんなに変わるものでしょうか?

配信日: 2025.08.29
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兄のところは4人家族で「世帯年収800万円」でも生活が苦しいそうです… 3人家族のうちと毎月の支出ってそんなに変わるものでしょうか?
最近の物価高によって、毎月の支出額の増加が悩みの種になっている方も多いでしょう。支出額はさまざまな要因によって決まりますが、そのうちのひとつは世帯人数です。
 
本記事では、3人家族と4人家族の支出額について解説します。
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3人家族と4人家族の平均支出額

総務省の「家計調査 家計収支編 2024年」によると、3人家族における消費支出の月平均額は31万96円とされています。消費支出とは、生活を維持するために必要な支出のことです。食費や住居費、水道光熱費、教育費、医療費などが該当します。一方、社会保険料や直接税などは非消費支出と呼ばれます。
 
年間にすると、372万1152円の支出です。一方、4人家族の場合は月平均額が34万1400円と、年間では409万6800円です。3人家族と4人家族では月々3万1304円、年間37万5648円の差があります。
 
家庭の支出額は、世帯人数だけでなくさまざまな要因によって変化しますが、物価やライフステージの変化がその一例です。世帯人数に変化はなくても、子どもがいる場合は子どもの成長に合わせて支出額が変化します。
 
また、趣味や好みによっても支出額に違いは生まれるでしょう。このように、さまざまな要因で変化する毎月の支出額は、同じ世帯人数や収入額であっても家庭によって異なるのです。
 

固定費の節約方法

家計収支を安定させることを目的に、毎月の支出を減らしたいと考える方も多くいるでしょう。家庭の支出は、固定費と変動費に大別されます。固定費の代表例は、住居費や水道光熱費、通信費、保険料などです。本章では、固定費の主な節約方法を紹介します。
 

契約会社や契約内容を見直す

固定費のなかには、契約が長期間更新されていないものも少なくありません。しかし、その契約内容を詳しく確認していない方も多いでしょう。
 
契約会社や契約内容を見直すことで、費用を節約できることがあります。また、当時の契約内容は今のライフスタイルに合っていないかもしれません。そこで、光熱費や通信費、保険料などの契約を見直してみてください。
 
ただし、契約会社や契約内容の見直しには煩雑な手続きが必要になる場合があります。また、時間がかかることもあるため、早めに行動しましょう。
 

変動費の節約方法

家庭の変動費に該当する支出は、食費や被服費のほか、娯楽費、交際費などが一例です。本章では、変動費のなかでも多くの割合を占める食費の節約方法を紹介します。
 

自炊する

食費を節約するためには、自炊が有効です。一概にはいえませんが、基本的には外食するよりも自炊するほうが食費を節約できる可能性は高いでしょう。
 

食材をまとめ買いする

食材が安い日にまとめ買いをすることは、食費を節約する方法のひとつです。食材の価格は日によって異なるので、スーパーのチラシ等をチェックしておくとよいでしょう。
 
また、食材をまとめ買いすることで、スーパーなどの食料品店を利用する頻度も減らせます。スーパーに行く頻度を減らせば、無駄なものを購入してしまうことを防ぎやすくなるでしょう。
 
ただし、食材をまとめ買いする場合は、使い切れる量を購入することが大切です。食材を残したり腐らせたりすることは、お金を捨てることと同じです。献立を考える際には、食材をうまく消費することも念頭に置きましょう。
 

食材から献立を考える

レシピではなく、自宅にある食材やスーパーでその日に安いものを使用して献立を考えてみましょう。
 
最近は、インターネット上にさまざまなレシピが公開されています。そのレシピを参考に料理をする方は少なくないかもしれませんが、節約効果が高いといえません。使用する食材の価格が高い場合や、自宅にない調味料をそろえなければならない場合があり、そうなれば購入費用がかかります。
 

支出を上手にコントロールして、家計の負担を減らそう

物価高の影響で、家計のやりくりに悩む家庭は少なくありません。総務省の家計調査によると、3人家族の場合の消費支出の月平均額は31万96円です。4人家族の場合は34万1400円と、世帯人数が増えるだけで月に3万1304円の差があります。感じ方は人それぞれかもしれませんが、年間で37万5648円の差は少なくないといえるでしょう。
 
さらに、子どもの成長やライフステージの変化によって支出は大きく変動します。同じ人数や収入でも家庭ごとに状況は異なるため、無理なく家計を整える工夫が必要です。
 
支出を抑えるには、住居費や通信費など固定費の見直し、自炊や食材のまとめ買いといった変動費の工夫が有効です。契約の更新や食材管理を早めに行えば、無駄を減らし将来の安心につながるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年 第3-1表 世帯人員別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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