扇風機をつけっぱなしで外出してしまいました。2泊3日の旅行に出ていたのですが、電気代はどのくらい高くなるのでしょうか?

配信日: 2025.08.29
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扇風機をつけっぱなしで外出してしまいました。2泊3日の旅行に出ていたのですが、電気代はどのくらい高くなるのでしょうか?
夏場によくあるうっかりミスの一つが、「扇風機をつけっぱなしにして外出してしまった」というケースです。特に、旅行などで数日間不在にしていた場合、「電気代がどれくらいかかってしまったのか」「火事のリスクはなかったか」など、帰宅後に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、2泊3日で扇風機をつけっぱなしにした場合の電気代の目安や安全性、今後の対策について解説します。
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扇風機の電気代はどれくらい?

扇風機の電気代は、家庭用電化製品のなかでも比較的低めです。一般的な消費電力は30W程度で、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電力料金の目安単価31円/kWh(税込み)を用いて計算すると、1時間あたりの電気代は0.93円となり、1円以下であることが分かります。
 
仮に、消費電力30Wの扇風機を24時間連続で使用した場合、1日の電気代は22.32円、2泊3日(72時間)で計算すると66.96円になります。思ったほど高額ではないと感じる方が多いかもしれません。
 
ただし、これはあくまで目安であり、実際の電気代は契約している電力会社の料金単価や、扇風機の機種によっても差が生じます。首ふり機能や風量調整などを頻繁に使う機種では、消費電力が40W以上になることもあるため、多少高くなる可能性もあります。
 
とはいえ、2泊3日程度であれば、電気代は数十円程度の増加にとどまるため、家計への影響はほとんどないと考えてよいでしょう。
 

つけっぱなしにした場合の扇風機とエアコンの電気代を比較

参考までに、エアコンを同じように連続運転した場合と比べてみましょう。例えば、6畳用のエアコン(冷房運転)の消費電力を500W、これを24時間使用する場合、1日あたりの電気代は372円となり、3日で1116円になります。
 
つまり、つけっぱなしにしたのが扇風機なら、電気代はエアコンの1割未満に抑えられていることになります。
 

扇風機をつけっぱなしにするリスクはある?

電気代の面では大きな負担にならない扇風機ですが、安全面ではどうでしょうか。一般的な扇風機は長時間連続運転を想定して設計されており、24時間の使用でもすぐに故障することは少ないとされています。ただし、以下のような状況では注意が必要です。
 

・10年以上前の古い機種
・モーター部にほこりがたまっている
・異音や異臭がする

 
こうした場合は、モーター部分の過熱やショートなどにより、発火リスクがゼロとは言い切れません。旅行などで長期間不在にする際は、直前の使用を可能なかぎり控え、コンセントからプラグを抜いてしまえば安心です。
 

旅行中に電源を切り忘れたときの対処法

帰宅後に扇風機のつけっぱなしに気づいた場合、まずは異常がないか、次の点を確認しましょう。
 

・扇風機本体に熱がこもっていないか
・異臭(焦げたにおい)がしないか
・動作に異常(回転音、振動など)がないか

 
このような異常がなければ、特に問題は起きていない可能性が高いでしょう。ただし、古い機種を使用していた場合や気になる症状がある場合は使用を中止し、買い替えを検討したほうが無難です。
 

今後のうっかり防止策

同じミスを繰り返さないために、以下のような対策を検討してみてください。
 
1. タイマー機能の活用
多くの扇風機には、数時間後に自動で停止する「オフタイマー」機能が搭載されています。外出前には、必ず設定する習慣をつけましょう。
 
2. スマートプラグの導入
Wi-Fi対応のスマートプラグを使えば、外出先からスマホで電源のオン・オフを操作できます。電源の消し忘れに気づいたときも、すぐに対応できて安心です。
 
3. チェックリストの作成
「電源を切ったか」を出発前のチェックリストに追加するのも有効です。旅行や帰省時は、チェック項目を目視で確認するだけでも安心感が得られます。
 

電気代は小さくても、対策はしておこう

2泊3日で扇風機をつけっぱなしにした場合、電気代はせいぜい数十円程度と、家計への影響はほとんどありません。しかし、機器の状態や設置環境によっては安全性に不安が残るケースもあるため、長時間の連続使用は控えるのがベターです。
 
日常的にタイマーやスマートプラグを活用し、「切り忘れない仕組み」を整えることで、こうした不安は解消できます。安心して夏を過ごすためにも、今一度、家電の使い方を見直してみてはいかがでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省 長期使用による「扇風機の火災」にご注意ください!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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