日本一「ビールを飲む」地域はどこ? 暑い地域より“東北・北陸”が上位でビックリ! 全国平均は「1万2358円」という結果に
本記事では、地域別のビールの消費額と、人気のお酒の種類や飲み方の傾向、そして健康的に楽しむためのポイントを解説していきます。
ファイナンシャルプランナー2級
ビールを一番飲む地域はどこ?
総務省統計局の2023年の家計調査によると、全国平均は1万2358円で、ビールへの年間消費額が最も多いのは「青森市」でした。ビールを多く消費している上位地域は次の通りです。
1位 青森市:1万7185円
2位 盛岡市:1万6396円
3位 富山市:1万5304円
4位 新潟市:1万5287円
5位 広島市:1万5228円
ビールというと、暑い地域で飲まれているイメージを持つ人も多いかもしれませんが、トップ4までにランクインした地域は、東北や北陸など比較的寒い地域でした。
この結果を意外に感じるかもしれませんが、寒冷地では外が寒い分、室内を暖かくしていることがほとんどです。そのため、寒い時期でも暖かい室内で冷たいビールがおいしく感じられるのではないでしょうか。
また、寒い地域では味の濃い食文化が根付きやすいという傾向があります。味の濃い料理はビールとの相性もよく、このような地域ならではの食文化もビールの消費額を後押ししている要因なのかもしれません。
お酒の種類の人気は? 飲む頻度とビールのおいしさ
株式会社しんげんが運営する情報メディア「SHUFUFU」のお酒に関する調査によると、「どんな種類のお酒を飲みますか?」という質問に対し、最も人気のお酒は「ビール」であり、61.5%が支持しています。次いで焼酎・サワー45%、ワイン32%、梅酒25.5%という結果になりました。
「とりあえずビール」という言葉があるように、居酒屋ではファーストドリンクとして定番であるだけでなく、スーパーやコンビニでも多くの種類が販売されており、身近なお酒として多くの人に好まれているのでしょう。ビールが好まれる背景には、「手軽さ」に加え、「味の爽快感」や「食事との相性の良さ」が挙げられています。
お酒を「適量」で健康的に楽しむために
全国健康保険協会によると、成人男性の1日の純アルコール適量は20~25グラム、女性や酔いの症状が出やすい人はこれよりも少なめとされています。具体的には、中瓶ビール1本(500ミリリットル)が1日の飲酒量としての適量です。これを目安に飲み過ぎに気をつけるようにしましょう。
また、空腹時は酔いが回りやすく、胃にも負担をかけやすくなってしまうので、おつまみを食べながら飲酒をすることもおすすめです。
前記の「SHUFUFU」の調査では、飲酒頻度は「週に2~3回」が最も多いという結果となっています。過度な飲酒は肝機能障害や生活習慣病のリスクを高めやすくなってしまうので、適度な休肝日を設けながら、健康面に配慮してお酒を楽しむようにしましょう。
まとめ
ビールの消費額が多い地域は、寒冷地ということが分かりました。意外に思うかもしれませんが、暖かい室内で味わう冷えたビールの爽快感や、濃い味付けの料理との相性の良さから、消費量が多くなっているのかもしれません。
お酒は、日々のリフレッシュになったり、友人や家族とのコミュニケーションを深めてくれたりするものですが、飲みすぎれば健康や家計に影響します。楽しい時間を大切にしつつ、適量を守って楽しむようにしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2022年(令和4年)~2024年(令和6年)平均)
株式会社しんげん 飲んでいる【お酒】の種類は”61.5%”で「ビール」が1位!2位以下は何が飲まれてる?店で飲むより家で晩酌する人の方が多い模様
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
















