「朝炊いたご飯」をお昼まで炊飯器で保温しています。「6時間」で、どのくらいの電気代になるのでしょうか?
本記事では、炊飯器の保温にかかる具体的な電気代を試算し、月額への影響や、節約と衛生面を両立するための上手な使い方を解説します。
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目次
保温6時間では約2〜4円
早速、炊飯器を6時間保温した場合の電気代を試算してみましょう。
前提として、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている「1kWhあたり31円」を使用します。
保温の電気代は、保温時消費電力量(Wh/h)×時間÷1000×31円で求めます。メーカー公表の仕様では、3.5合クラスで12.5〜16.3Wh/h程度、5.5合クラスで16.7〜19.1Wh/h程度の例があります。
この範囲を用いて試算すると、6時間では約2〜4円、12時間では約5〜7円、24時間では約9〜14円の目安になります。機種や室温で多少変動しますが、例えば13.9Wh/hなら6時間で約3円、24時間で約10円です。18.8Wh/hなら6時間で約3〜4円、24時間で約14円が目安となるでしょう。
「1回数円」でも侮れない? 毎日の保温で月々いくらになる?
1回あたり数円の電気代も、毎日積み重なるとどのくらいの金額になるのでしょうか。
6時間保温を毎日続けた場合の月額も見ておくと、13.9Wh/hなら約78円、16.7Wh/hなら約93円、18.8Wh/hなら約105円です。
1回の差は小さく見えても、積み重ねると月100円前後になるため、食べるタイミングに合わせた使い分けが無駄を減らすとよいでしょう。
「保温しない」も選択肢。電気代とごはんの美味しさを両立するには
では、日々の電気代を少しでも抑えるためには、どのような工夫ができるのでしょうか。保温時間を短くする具体的なコツと、合わせて知っておきたい衛生面のポイントを解説します。
例えば、次に食べる時刻が決まっているなら炊飯予約を使い、長く置く場合は小分けして冷蔵・冷凍に切り替えると保温を短縮できます。資源エネルギー庁の省エネポータルでも、炊飯器は「長く保温しない」「4時間までが目安」と示されています。
さらに、衛生面では、調理した食品を室温で長時間放置しないことが基本です。調理後は速やかに食べるか、清潔な容器に移して冷蔵すること、温め直すときは中まで十分に加熱しましょう。保温を短くしつつ、保存と再加熱の衛生管理を守ると安心です。
保温の電気代は月100円ほど。上手に使って無理なく節約しよう
6時間の保温は、機種により約2〜4円程度の増加です。毎日続けても月100円前後に収まる水準です。食べる時刻が読める日は保温を切り、予約炊飯や小分け保存を組み合わせるとよいでしょう。
衛生面の基本を守りつつ、保温は必要な時間だけにすると無理なく節約できるでしょう。
出典
資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 「よくある質問 Q&A」
厚生労働省 「家庭での食中毒予防」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
