夫が100万円で「太陽光発電」の設置を検討中ですが、10年の“保証期間内”に元を取れるか心配です…一般的にどの程度で「元が取れる」ものでしょうか?

配信日: 2025.08.31 更新日: 2025.09.01
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夫が100万円で「太陽光発電」の設置を検討中ですが、10年の“保証期間内”に元を取れるか心配です…一般的にどの程度で「元が取れる」ものでしょうか?
昨今はクリーンエネルギーに対する意識や関心が高まっており、住宅に太陽光発電を設置する家庭も珍しくありません。しかし、太陽光発電を設置したものの、元を取る前に壊れてしまうのではないかと不安を抱えている人もいるでしょう。
 
この記事では、太陽光発電は設置してからどの程度の期間で元を取れるのか、また太陽光発電を設置するにあたって知っておきたい情報について解説します。
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どのくらいで太陽光発電の設置費用の元が取れる?

太陽光発電の初期費用の回収期間は、以下の計算式で算出できます。
 
初期費用÷(電気代の削減額+売電収入)=回収期間(年)
 
初期費用が100万円の場合、一般的なケースとして年間の電気代の削減額が4万5000円、売電収入が6万円程度となることが多いようです。その場合の計算式と計算結果は次のとおりです。
 
100万円÷(4万5000円+6万円)=9.5年
 
このケースでは、太陽光発電が寿命を迎えるまでに設置費用の元を取るのは十分現実的といえるでしょう。
 
なお、新築住宅における太陽光発電の設置費用の平均値は1キロワットあたり28万6000円、一般的な住宅用太陽光発電の容量は4~5キロワット程度です。よって、今回のケースよりもやや高い約114万~143万円が、太陽光発電の設置費用の相場です。発電効率や初期費用によっては、10年の保証期間内に設置費用が回収できない可能性もあります。
 

太陽光発電の設置費用の回収を早めるポイント

太陽光発電の寿命が10年以上あるといっても、10年未満で壊れる可能性が全くないわけではありません。そのため、確実に保証期間以内に設置費用を回収したいと考える人もいるでしょう。
 
太陽光発電の設置費用をできるだけ早く回収したい場合は、以下のポイントを押さえてください。
 

自家消費率を高める

太陽光発電の設置費用の回収期間を短くしたいときは、自家消費率を高めましょう。太陽光発電で生み出した電気は各電力会社に販売できますが、2024年度時点で10キロワット未満の売電価格は16円です。
 
2012年度の売電価格が34円のため、値段が半値未満に下がっていることが分かります。太陽光発電で発生させた電気は販売するより、自家消費に回したほうが経済効果を期待できるのです。
 

適切な機器の選定と配置を行う

適切な機器の選定、そして配置も太陽光発電の設備費用の早期回収を成功させるポイントです。機器のスペックや設置する環境を考慮せず太陽光発電を導入してしまうと、期待していた効果が得られない可能性があります。
 
自分で調べてもよく分からない場合は、専門業者のアドバイスを受けるとよいでしょう。その際、複数の業者に見積もりをお願いする相見積もりをすれば、初期費用も抑えやすいです。
 

補助金を利用する

補助金を利用して初期費用を抑えれば、設置費用の回収がしやすくなります。例えば、東京都は新築住宅に太陽光発電設備を設置する人に対して、1キロワットあたり12万円(上限36万円)の補助金を出しています。
 
補助金は自治体や制度ごとに利用条件が異なっているため、自身が条件を満たしているかを事前に確認してから申請しましょう。
 

太陽光発電が壊れる前に設置費用の元を取るのは十分可能

太陽光発電の保証期間内に設置費用を回収できるか否かは、設置費用がどの程度かかったか、また生み出した電気をどの程度自家消費できるかによって変わってきます。しかし、昨今の太陽光発電機器は性能、耐久性ともに上昇しており、保証期間内に設置費用を回収するのは困難でも、故障する前に回収するのは十分可能といえるでしょう。
 

出典

東京都環境局 太陽光発電設備の設置に対する東京都の助成事業
経済産業省 資源エネルギー庁 買取価格・期間等(2012年度~2024年度)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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