ほとんど使っていない“固定電話”。ネットとセットで「月6000円」払っていますが、固定電話だけ解約すると通信費はいくら下がるのでしょうか?

配信日: 2025.09.02
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ほとんど使っていない“固定電話”。ネットとセットで「月6000円」払っていますが、固定電話だけ解約すると通信費はいくら下がるのでしょうか?
固定電話をほとんど使っていない方にとって、月々の通信費は「必要かどうかわからないムダな出費」に思えることも少なくありません。現在、インターネットと合わせて毎月6000円ほど支払っている場合、固定電話だけを解約すれば通信費がいくら下がるのかは非常に気になるポイントです。
 
本記事では、解約手続きの流れや、固定電話の基本料金、セット割の影響などを整理し、具体的な節約効果を明らかにしていきます。
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固定電話だけ解約できるの? 手続きと注意点

近年、スマートフォンの普及率が上がり、固定電話を持たない世帯が増えています。総務省の「通信利用動向調査」によると、固定電話の保有率は全体の半数が保有していますが、年齢別にみると、70代以降は約8割以上が保有していますが、20代は3.1%でした。
 
固定電話をあまり使っていない方にとって、月々の支払いに含まれる「電話料金」は気になる出費の一つです。中には、インターネットとセットで月6000円前後を支払っている方も少なくありません。この場合、「固定電話だけを解約すれば、どれくらい通信費が下がるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
 
まず知っておきたいのは、固定電話はインターネット回線とは別に契約されていることが多く、固定電話のみを解約することは可能です。ただし、いくつかの注意点があります。
 
NTTの加入電話(いわゆるアナログ電話)の場合、「利用休止」「一時中断」「完全解約」という3つの手段があります。番号を残したまま契約を一時停止することもできますが、その場合でもわずかに費用がかかります。番号を完全に廃止してしまえば、基本料金は不要になりますが、再契約時に高額な再加入料(通常は数千円〜数万円)が必要になります。
 
さらに、フレッツ光などの光回線で提供されている「ひかり電話」は、インターネット回線のオプション扱いであることが多く、解約も比較的簡単です。ただし、プロバイダーや通信事業者によっては、電話サービスとセットにすることで割引が適用されているケースもあるため、契約内容を事前にしっかり確認することが大切です。

 

固定電話の基本料金はどれくらい? 解約で削減できる費用の目安

では、固定電話を解約した場合、実際にどれくらいの費用が節約できるのでしょうか?
 
NTTのアナログ固定電話の基本料金は、月額で約1700円前後(税込)です。これに通話料やユニバーサルサービス料などが加わるため、実際には2000円近く支払っている方も多いでしょう。
 
一方、光回線の「ひかり電話」は、月額500円〜550円程度(税込)と安価です。しかし、それでも年間で考えれば約6000円〜7000円の出費となります。使用頻度がほとんどないのであれば、見直しを検討する価値はあります。
 
仮に現在の通信費が「ネット+固定電話=月6000円」として、そのうち固定電話分が1700円程度を占めていたとすると、解約により通信費は月々約1500〜1800円下がる可能性があります。年間ではおよそ1万8000円〜2万1000円の節約になります。

 

解約するとセット割はどうなる? 通信費への影響は?

固定電話を解約することで節約が見込める一方、注意したいのが「セット割引の消失」です。
 
多くの通信会社では、固定電話・ネット・スマホをセットで契約することで月額料金の割引を適用しています。たとえば、フレッツ光+ひかり電話+ドコモのスマホを契約している場合、「ドコモ光セット割」が適用されているケースがあります。この割引があることで、スマホ代が月500円〜1000円安くなっていることも。
 
このようなセット割は、固定電話の契約が条件になっていることもあるため、固定電話を解約した結果、割引がなくなってしまうと、むしろ通信費が増えることもあり得ます。
 
つまり、「固定電話を解約して安くなる分」と「セット割が消失して高くなる分」を比較し、トータルで得になるかどうかを事前に確認することが重要です。
 
契約書やマイページで現在の割引内容を調べるか、通信会社に問い合わせて確認してみると安心です。

 

固定電話解約で通信費はいくら下がる?

固定電話を解約することで、月額で約1500円〜1800円、年間で最大2万円ほどの通信費削減が見込めます。ただし、セット割が適用されている場合は、解約によりスマホ代やネット料金が上がる可能性もあるため、事前の確認は欠かせません。
 
固定電話をほとんど使っていないなら、まずは契約状況を見直すことから始めましょう。固定電話を解約しても困らないライフスタイルであれば、思い切って解約することで、毎月の通信費をスリム化できます。節約した分を貯蓄や趣味に回せば、より満足度の高い生活に近づくかもしれません。

 

出典

総務省 通信利用動向調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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