「夏の冷房代」が2年前より1000円高くなってる…!電気代高騰が原因?今すぐできる節電対策を紹介

配信日: 2025.09.03
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「夏の冷房代」が2年前より1000円高くなってる…!電気代高騰が原因?今すぐできる節電対策を紹介
今年の夏、冷房を使用するたびに電気代が少しずつ増えているような感覚はありませんか。
 
実際に「昨年より1000円余計にかかっている」と感じている方もいるようです。こうした実感は、気温の上昇やエネルギー価格全体の高騰といった要因に直結しています。
 
本記事では、なぜ真夏の電気代がここまで上がってしまったのかを背景からひも解いていき、今日からすぐに取り入れられる節電対策を分かりやすくご紹介します。
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冷房代が2年前より上がっている理由をひも解く

まず電気代がなぜ上がっているのかを確認しましょう。このところ、日本の多くの家庭で感じられる電気代の上昇には、いくつかの要因が重なっています。
 
もともと世界的なエネルギーの価格上昇により、発電に必要な燃料費が増え、結果として家庭向けの電気料金にも影響が出ています。
 
加えて、この夏は全国的に記録的な猛暑となっており、それに対応するために冷房を長時間、頻繁に使う機会が増えたことも見逃せないでしょう。つまり、「暑さが厳しくなった」「エネルギーそのものの価格が上がった」という二重の負担が、電気代の上昇に直結しているのです。
 
実際に、「去年の夏よりも冷房費が1000円程度増えた」と感じたのであれば、エネルギー市場全体と気候が与える影響が出ているといえます。
 

いますぐ取り入れたい節電対策を自然に生活にプラスする

暑い日が続くときだからこそ、少しの工夫が大きな節電につながります。まず、冷房の設定温度を「ほんの少し高くする」ことから始めてみましょう。
 
経済産業省資源エネルギー庁の試算によると、「外気温度31度の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27度から1度上げた場合(使用時間:9時間/日)」という条件の場合、年間で940円ほどの節約に、また、冷房の使用時間を1時間短縮した場合約580円の節約になるといわれています。
 
冷房の効きが不十分なら風を「弱く設定する」よりも風量を「強め」にして部屋全体に冷気を回すほうが効率的といえるでしょう。
 
また、フィルターの定期的な清掃も重要です。ほこりがたまって効率が落ちている状態を放置すると、冷房を効かせるために無駄に電力を消費することになるでしょう。
 
理想としては月に一度、少なくとも数週間に一度の清掃が望ましいとされています。さらに、エアコン本体だけでなく、室外機の周囲に障害物がないかを確認し、風通しをよくすることで、外気への放熱がスムーズになり、冷却効果が上がるとされています。
 
冷房と扇風機やサーキュレーターを併用するのも効果的です。冷気を室内の隅々まで循環させることで、体感温度が下がり設定温度を上げたまま快適さを保てます。そこに遮熱性能のあるカーテンやブラインドを取り入れると、朝の日差しや室外からの熱の進入を大幅に減らせ、冷房の負担を軽減できるでしょう。
 

節電は小さな積み重ねが大きな効果に

これらの節電策は、一つひとつは小さな工夫にしか思えないかもしれません。しかし、積み重ねることで電気使用を15%以上削減できたという報告もあり、毎月の電気代に確実に反映される可能性があります。
 
さらに、大きな節電効果を望むなら、電力会社の見直しも選択肢の一つです。電気とガスをセットにしたプランや、電気のみの割安プランなど、家庭に合った料金体系を選ぶことで、毎月の支払いを数パーセント削減できる可能性があるでしょう。
 
こうした取り組みを日常に自然に組み込むことは、負担を感じさせることなく、快適さを保ちながら暮らしの質や家計への影響を軽減してくれます。つまり、「節電」と聞くと我慢や不便を想像しがちですが、正しく実践すれば、快適な夏を過ごしながら賢く電力を使うことができるのです。
 

まとめ

今年の夏、冷房代が2年前より1000円程度高くなっていると感じたなら、それは単なる気のせいではありません。猛暑と電力料金の上昇が重なった結果として、明らかに家庭の電力負担が増加している証拠です。
 
しかしながら、その負担を少しでも軽減するための方法は日々の中にたくさんあります。設定温度をほんの1度上げてみる、扇風機と組み合わせる、フィルターをきちんと掃除する、遮熱対策をする、あるいは電力会社のプランを見直すなどと、どれも難しいことではなく、小さな意識と工夫で実現可能なことばかりでしょう。
 
大切なのは「少しずつ続けること」です。そうして蓄積された節電の成果が「電気代が気づけば減っていた」「安心して冷房が使えるようになった」といったかたちで、暮らしに返ってくるでしょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 エアコン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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