3人家族で食費は「月6万円」、節約してもこれ以上は難しい…。他の家庭はもっと抑えられているのでしょうか?
この記事では、3人家族の食費の全国平均を紹介しながら、月6万円が妥当かどうかを解説します。さらに無理なく取り入れられる食費の見直しポイントもお伝えします。
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3人家族の食費、月6万円は多い? 少ない? 判断の目安
総務省「2024年 家計調査」によると、二人以上の世帯の食費は全国平均で月8万5040円です。そのうち3人世帯の平均は月8万7876円とされています。
また、住んでいる地域やライフスタイルで食費の水準は大きく変わります。二人以上の世帯で都市階級別の食費の平均は以下のとおりです。
・大都市:9万1474円
・中都市:8万5977円
・小都市A(人口5万以上15万未満の市):8万1865円
・小都市B(人口5万未満の市)・町村:7万6025円
つまり、「月6万円」という金額は、平均で見れば決して高すぎるわけではなく、むしろ「抑えられている」水準といえるでしょう。
また、食費を判断する際は「家計の消費支出に対する割合=エンゲル係数」を参考にすると分かりやすいです。2024年のデータでは、3人世帯のエンゲル係数は平均28%です。地域や家族の年齢層によってもエンゲル係数は異なりますが、28%を目安にすれば、食費が家計にどの程度の負担となっているかを把握しやすくなります。
無理せずできる食費の見直しポイント
「もう節約している」と思っていても、改めて見直すと小さな工夫で削れる部分は見つかります。無理なくできるポイントを紹介します。
1.外食や中食の回数を確認する
コンビニ弁当や総菜、外食の回数が増えると一気に食費が上がります。週1回減らすだけでも数千円の違いが出ます。
2.特売やまとめ買いを活用する
近所のスーパーの特売日を把握しておくと、同じ食材でも大きく差が出ます。まとめ買いして冷凍保存すれば無駄が減り、買い足しによる余計な出費も防げます。
3.旬の食材を中心に使う
旬の野菜や魚は栄養価も高く、価格も安い傾向にあります。献立を旬の食材に合わせると自然にコストが下がります。
4.食品ロスを減らす
食材を使い切れずに捨ててしまうのは、最ももったいない支出です。作り置きや冷凍を上手に活用して廃棄を防ぐことが節約につながります。
5.嗜好品の予算を決める
お菓子やお酒、ジュースなどの嗜好品は意外と積み上がります。あらかじめ上限を決めておくと無駄な買い物が減ります。
まとめ
3人家族の食費は、全国平均で8万7876円です。月6万円は「抑えられている」金額といえるでしょう。ただし、家計に占める割合やライフスタイルによっては負担に感じることもあります。
大切なのは、他の家庭と単純に比べることではなく、自分たちの生活スタイルに合った「ちょうどいい食費」を見つけることです。
無理に切り詰めるよりも、外食や嗜好品の見直し、食品ロスを減らすといった工夫を積み重ねれば、家計にゆとりを持ちながら健全な食費管理ができます。今日からできることを一つずつ取り入れて、無理のない形で食費をコントロールしていきましょう。
出典
総務省 2024年 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 世帯人員別
総務省 2024年 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
