毎日出勤前にスタバに寄る夫。「タンブラーを持参しているから安くなっている」とは言いますが、家でインスタントコーヒーを入れた方がかなり安くなりますよね…?
一方で、家でコーヒーを用意すればコストは大きく下げられます。今回は、スタバの割引制度やインスタントコーヒーとの比較を踏まえつつ、無理のない工夫について考えていきます。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
スタバのタンブラー割引はどのくらいお得?
スターバックスコーヒージャパン株式会社(以下スタバ)では、マイタンブラーを持参するとドリンク代が20円ほど割引されます。
たとえば「ドリップコーヒー(ショート)」を頼むと通常は税込み380円~ですが、タンブラーを使えば360円前後になります。毎日のことを考えれば少しずつ節約にはつながります。しかし、380円が360円になっても、差額は20円ほどです。
週5日、1ヶ月に20日通ったとしても節約できるのは400円程度です。つまり、スタバに通う習慣そのものを大きく安くしているわけではなく、「少しお得」という程度にとどまるのです。
家でコーヒーを淹れた場合とのコスト比較
一方、自宅でインスタントコーヒーを飲む場合のコストは大きく異なります。スーパーで販売されている一般的な瓶入りインスタントコーヒーは100gで800円前後です。1杯あたり約2gを使うとすると、1杯のコストは16円程度です。スタバのドリップコーヒーと比べると、20倍以上の価格差があります。
さらに、豆から挽いて淹れるレギュラーコーヒーでも1杯30円前後が目安です。ミルクや砂糖を加えても50円以内に収まることが多いため、やはりスタバに比べると格段に安いといえます。
つまり、毎朝スタバに寄ると1ヶ月で約7200円(360円×20日)かかるのに対し、家でインスタントコーヒーを飲めば月320円程度で済む計算になります。この差は、年間にすると8万円以上の出費の違いになるでしょう。
毎日の習慣をやめなくても節約する工夫はある
とはいえ、スタバに立ち寄ることは単なるコーヒー代以上の意味を持つ場合もあります。出勤前の気分転換になったり、仕事モードに切り替えるための大切な習慣になったりしている人も少なくありません。無理にやめてしまうと、逆にストレスが増えることもあるでしょう。
そこで、完全にやめるのではなく「頻度を調整する」という工夫がおすすめです。たとえば週2〜3日はスタバで楽しみ、残りの日は自宅でコーヒーを飲むようにすれば、気分転換と節約を両立できるでしょう。
また、自宅でも少しいい豆を購入してハンドドリップで淹れると、スタバに負けない満足感を得られることもあるかもしれません。
さらに、スタバではドリップコーヒーを注文するとおかわり(ワンモアコーヒー)が128円~利用できます。朝に買ったコーヒーのレシートを利用して、帰りにもう一杯購入するなど、制度を上手に活用すればコストを抑えながら楽しめます。
まとめ:家計と気分転換、どちらも大切にできる方法を探そう
スタバのタンブラー割引は確かにお得ですが、家計への影響を考えると「劇的な節約」とはいえないでしょう。自宅でインスタントコーヒーを飲む場合と比べれば、年間で大きな差が出ます。
ただし、コーヒーを買うことが夫にとって大事な習慣やリフレッシュの時間になっているなら、単純に「やめてほしい」と言うのではなく、頻度や飲み方を工夫してみるのが現実的かもしれません。
夫婦で話し合いながら「無理のない節約」と「日々の楽しみ」のバランスを見つけることが、家計も気持ちも豊かにする第一歩になるでしょう。
出典
スターバックスコーヒージャパン株式会社 ビバレッジメニュー ブリュードコーヒー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
