“年収800万円”なのに「貯蓄ゼロ」…。いったいどこに消えてる?“高収入なのにお金が残らない人”の特徴とは?

配信日: 2025.09.05
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“年収800万円”なのに「貯蓄ゼロ」…。いったいどこに消えてる?“高収入なのにお金が残らない人”の特徴とは?
年収800万円という数字は、多くの人にとって十分な収入のはずです。しかし、いざ家計を見てみると、貯金がほとんどない、あるいはゼロという家庭もあります。高収入であるにもかかわらずお金が残らないのはなぜでしょうか。
 
本記事では、そんな人に共通する特徴や“お金が消えてしまう理由”を整理し、収入を活かして資産を増やすための工夫を解説します。
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年収800万円でも「貯蓄ゼロ」は珍しくない?

「年収800万円なら余裕で貯金できるはず」と思う人は多いでしょう。しかし実際には、生活費や教育費、住宅ローンなどに追われ、ほとんどお金が残らない家庭もいます。
 
金融広報中央委員会「令和5年 家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」によると、世帯年収が750万~1000万円の層で「金融資産を保有していない」世帯は13%とされています。
 
これは「収入が多ければ自然と貯まる」という思い込みが招くギャップです。収入が増えると、生活レベルもそれに合わせて上がりやすく、気づかないうちに支出が膨らんでいくのです。
 

高収入なのにお金が貯まらない人の特徴

1つ目は固定費が高いことです。住宅ローンや車のローン、保険料などが大きく、収入が高い分だけ「払える」と思って契約してしまう傾向があります。
 
2つ目は交際費が多いことです。高収入の人ほど役職についている人が多く、取引先など交際範囲が広がり、外食や会食に出費がかさみやすくなります。加えて「経験や学びにお金を使おう」と考える方も多く、気づけば支出が膨らんでいるケースがあります。
 
3つ目は家計管理が曖昧なことです。収入があるからこそ細かく管理しなくても大丈夫と考え、気づけば支出が収入を食いつぶしています。
 
4つ目は先取り貯蓄をしていないことです。余ったら貯金しようと思っても、実際には余らないのが現実です。
 

お金が残らない理由と“見えない出費”の正体

年収800万円の世帯でよくあるのが、教育費や住宅関連費の負担です。子どもが私立に通えば年間百万円単位でお金が出ていきますし、住宅ローンに加えて駐車場代や修繕積立金などもかかります。
 
また、キャッシュレス決済の普及も「見えない出費」を増やす要因です。クレジットカードやスマホ決済はお金を使っている実感が湧きにくいため、気づけば月に数万円以上の浪費につながっていることもあります。
 
さらに「高収入がこれからも続く」という安心感が、将来に備えた貯蓄の意識を薄めてしまうのも特徴です。
 

高収入を活かして貯めるための工夫とは?

最も効果的なのは固定費の見直しです。住宅ローンの借り換え、不要な保険やサブスクの整理など、大きな支出を減らすことが貯蓄体質への第一歩です。
 
次に大切なのは先取り貯蓄の仕組み化です。給与から自動的に貯蓄口座や投資口座に振り分けるようにすれば、「残ったら貯める」から「最初に貯めて残りで使う」へと意識が変わります。
 
さらに目標を設定することも重要です。「3年で300万円貯める」「子どもの教育費に毎月5万円回す」など、具体的な数値があると支出の優先順位をつけやすくなります。
 
また、家計簿アプリや家計管理サービスを活用し、収入と支出を可視化することも効果的です。数値で見える化すれば、自分がどこにお金を使いすぎているのかが一目でわかります。
 

まとめ

年収800万円でも、生活レベルが高い状態のまま管理を怠れば「貯蓄ゼロ」になることもあります。固定費や交際費、ライフスタイルに伴う支出、見えない浪費が積み重なれば、いくら収入があってもお金は残らないのです。
 
しかし、仕組みを整えて使い方を工夫すれば、十分に資産を築けるポテンシャルがあります。固定費の見直し、先取り貯蓄、支出の可視化といった習慣を取り入れることで、「高収入なのにお金が残らない人」から「高収入を活かして資産を増やす人」へと変われるでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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