食器を「1日2回・15分」で手洗いするわが家。「食洗器」の導入で、いくら“時短・節約”になりますか?
本記事では、3人家族が1日2回、15分間ずつ食器を手洗いしたケースと、食洗機を利用したケースの水道使用量と時間をそれぞれ比較します。
FP2級、AFP、簿記3級、ビジネス実務マナー検定、アロマテラピー1級、日本化粧品検定3級
目次
1日2回15分間ずつ食器を手洗いしたときの水道使用量や時間
東京都水道局は、食器を手洗いするために5分間水を流しっぱなしにした場合の水道使用量は約60リットルだと目安を示しています。これを基に考えると、15分で約180リットル、1日2回の30分間水道を使えば約360リットル、月を30日間とすると900分で月間の水道使用量は約1万800リットルに達します。
次に、1日2回15分間ずつ食器を手洗いしたときの水道代を見ていきましょう。
1リットルあたりの単価を0.24円とすると、15分間食器洗いをしたときは約43円です。1日2回食器洗いをすると約86円かかり、30日間だと2592円かかる計算になります。
食洗機を利用したときの水道使用量や時間
パナソニックのシミュレーションによると、食洗機(NP-TCR5)を1回利用したときの水道使用量は約9リットル、1日2回利用した場合は約18リットルです。食洗機を30日間利用すると540リットルの水を消費する計算になります。
先ほどと同様に、水道代を1リットルあたり0.24円と仮定すると、食洗機を1回利用したときの水道代は約3円、1日2回だと約4円、1日2回の利用を30日続けると約130円と計算されます。
食洗機を利用した時の電気代も機種によって異なりますが、パナソニックの食器洗い乾燥機「NP-TCR5」を使用すると1回あたり約18.6円、1日2回だと約37.2円です。1日2回だと、1ヶ月では約1116円かかる計算です。
食洗機にかかる初期費用
食洗機を設置する初期費用を考えて、食洗機の利用を迷っている人もいるかもしれません。
卓上型食洗機だと、工事不要ですぐに使えるタイプのものを購入すれば、設置費用はかかりません。本体価格の約4万円が必要です。
キッチンの棚などに埋め込むように据え付けるビルトイン食洗機は、設置費用がばかになりません。機種によって異なりますが出張費、設置工事、運搬費などがかかります。
例えば、食洗機本体の価格は約7万円、出張費や設置工事、運搬費などを含む基本的な設置費用が約4万円が相場で、合わせて約11万円必要です。そのほかにも、電圧の変換や専用回路配線作業が必要な食洗機だと、別途追加費用がかかるでしょう。
1日2回15分間ずつ食器を手洗いしたケースと食洗機を利用したケースの比較
ここで食洗機を使った場合と、手洗いした場合を比較します。
東京都水道局が示した目安を参考にすると、1日2回15分間ずつ食器を手洗いしたときの水道使用量は1日約360リットル、食洗機を1日2回利用したときの水道使用量は1日約18リットルです。1日2回15分間ずつ食器を手洗いしたケースと食洗機を利用したケースを比較すると、食洗機を利用したときのほうが約342リットル、水道使用量が少なくて済みます。
次に、食器洗いにかかる時間を比較しましょう。パナソニックの試算を参考に、2~3人分の食器を1日2回洗うと仮定すると、手洗いのときは洗い始めから食器を拭き終わるのに1日30分かかるのに対し、食洗機を利用したときは、食洗機にセットする時間が3分で済むことから、1日あたり約27分の時短が見込めます。
1日2回、15分間ずつ食器を手洗いしたときの水道代は、約86円であり、食洗機を1日2回利用したときは、約4円です。1日あたりでは約80円、食洗機を利用したときのほうが水道代が少なくて済みます。30日だと、約2400円の差が出るということです。
仮に11万円のビルトイン食洗機を買ったとしても、毎日使い続けるとすれば約3年で元が取れる計算になります。
食洗機を利用のほうが1日あたり約342リットル水道使用量が少なくなり、約27分、食器洗いの時間を短縮できる
食洗機を使ったほうが水道使用量は少なくなり、食器洗いにかかる時間も短縮できます。食洗機を導入する費用が気になる人もいるかもしれませんが、機種にもよりますが数年で元を取ることは可能です。食器を手洗いしている人は、食洗機の導入を検討してはいかがでしょうか。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
パナソニック株式会社 手洗いVS食洗機 節約シミュレーション
執筆者 : 加藤翠
FP2級、AFP、簿記3級、ビジネス実務マナー検定、アロマテラピー1級、日本化粧品検定3級
