洗濯機を「10年以上」使い続けると“年間1万円超”損してるかも?電気代・修理費・水道代を検証!

配信日: 2025.09.06
この記事は約 3 分で読めます。
洗濯機を「10年以上」使い続けると“年間1万円超”損してるかも?電気代・修理費・水道代を検証!
洗濯機は10年以上使えることも多く、「まだ動くから」とそのまま使い続けている方も多いのではないでしょうか。ところが長く使うほど、光熱費の差以上に、修理費や突然の故障による出費が重くのしかかる可能性が高まります。
 
本記事では、古い洗濯機を使い続けることで本当に損をしているのかを検証し、修理か買い替えかを判断するためのポイントを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

10年以上使う洗濯機、本当に損をしているの?

家電の中でも洗濯機は寿命が長く、10年以上使っている家庭は珍しくありません。実際、内閣府「令和7年3月消費動向調査」によると、平均使用年数は10年とされています。
 
ところが「まだ使えるから大丈夫」と考えていると、気づかないうちに損をしている可能性があります。損の原因は大きく分けて3つ。電気代、水道代、そして修理費です。特に修理費は予期せぬタイミングで発生しやすく、長期的には大きな負担となります。
 

電気代・水道代の差は意外と小さい

最新の省エネ洗濯機に買い替えると光熱費が劇的に下がる、と思われがちです。しかし実際のところ、10年前の機種と現在の機種を比較しても、1回あたりの消費電力量や標準使用水量は大きく変わらないことが多いのです。
 
国の省エネ基準はすでに2010年代に成熟していたため、それ以降の効率改善は緩やかにとどまっています。ただし、乾燥機能については技術進歩による効率改善が続いています。
 
たとえば、シャープやパナソニックの10年前のモデルと現行モデルを比較すると、洗濯のみの電力量や使用水量はほぼ同じ水準ですが、乾燥まで含めると現行モデルの総合消費電力量はより少なくなっています。
 
そのため、電気代と水道代の差は年間で数百円~数千円程度のケースが一般的です。よほど旧式の縦型から最新のドラム式に替えた場合は、年間1万円以上節約できる場合もあるでしょう。
 

修理費や故障リスクが一番のコスト要因

本当に注意すべきなのは光熱費よりも修理費や故障リスクです。洗濯機の寿命はおおむね7年~10年といわれており、それを超えるとモーターや基板、給排水系統などのトラブルが増えてきます。
 
修理費は機種や修理内容によって異なりますが、数千円~8万円程度です。さらに修理をしても別の箇所が壊れることもあり、短期間に繰り返すと新品の半額以上を修理に使ってしまうケースもあります。
 
家電の目安として「修理費が新品価格の50%を超えるなら買い替えた方が合理的」といわれます。古い洗濯機を無理に使い続けると、このラインを簡単に超えてしまう可能性があるのです。
 

買い替えを検討すべきタイミングとは?

「まだ動いている」からといって無条件に使い続けるのはリスクがあります。次のような状況では買い替えを検討した方がよいでしょう。


・10年以上使っていて、故障歴が増えている
・修理見積もりが新品価格の半額以上になった
・部品が生産終了で修理できないと案内された
・洗濯物の仕上がりに不満(におい残りや乾燥ムラ)がある

最新モデルは光熱費で劇的に差が出るわけではありませんが、静音性や清潔機能、便利な時短コースなどが充実しています。結果的に使い勝手が向上し、毎日の家事ストレスを減らすメリットも大きいでしょう。
 

まとめ

洗濯機を10年以上使い続けても、電気代や水道代の差は意外と小さく、年間1万円以上も損をしているとは限りません。むしろ家計に影響を与えるのは、修理費や突然の故障による買い替えコストです。
 
だからこそ「まだ動くから」という理由だけで延命するのではなく、寿命や故障リスクを見極めて買い替えを検討することが大切です。
 
最新モデルは省エネ性能こそ横ばい傾向ですが、利便性や清潔機能は確実に進化しています。安心して長く使える一台に切り替えることで、最終的には無駄な出費を防ぎ、家計にとってプラスになる選択といえるでしょう。
 

出典

内閣府経済社会総合研究所 景気統計部 消費動向調査 令和7年3月実施調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問