平日のランチ代は「500円」ほどで抑えています。ほかの人はどのくらいかけているのでしょうか?

配信日: 2025.09.08
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平日のランチ代は「500円」ほどで抑えています。ほかの人はどのくらいかけているのでしょうか?
毎日のランチ代は小さな出費に思えても、積み重ねると大きな金額になります。平日のランチ代を500円ほどに抑えている人は、この金額は他の人と比べて高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。最近は物価高騰の影響で、ランチ代の平均額も変化しています。
 
本記事では、調査データをもとに最新のランチ代の実態を解説します。また、500円ランチをどう位置づけられるか、また無理なく続ける工夫についても紹介します。
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平日のランチ代はいくらが平均?

まずは、全国的なランチ代の傾向を確認しましょう。
 
SBI新生銀行が発表した「2024年 会社員のお小遣い調査」(調査期間:2024年4月12~15日、サンプル数:2718名)によると、会社員の1日の昼食代は男性709円、女性694円という結果でした。
 
2010年の調査開始以来、男性のランチ代が初めて700円台に到達していますが、物価上昇や外食価格の高騰を背景に、これまでより高い支出となっているのと考えられます。
 
一方、リクルート(ホットペッパーグルメ外食総研)が行った「有職者のランチ実態調査(2025年3月実施)」(有効回答数:4225件)では、平日のランチ代は全体平均で485円と報告されています。この2つの調査から、同じ「ランチ代」でも、調査対象や定義の違いによって数字が大きく変わることが分かります。
 
SBI新生銀行の調査は会社員のお小遣いの一部として、主に外食による現金ベースでの支出を問う形式ですが、リクルートの調査はランチの予算を複数の食べ方別に細かく計測しており、自炊や社食も含まれます。そのため、全国的な会社員像を描くと700円前後、複数の食べ方の平均を見ると400~500円台、という2つの姿が浮かび上がるのです。
 

500円ランチは高い? 安い?

では、あなたの「500円ランチ」はどのような位置づけになるのでしょうか。
 
SBI新生銀行の調査と比べれば、500円は節約寄りです。男性の平均709円、女性の平均694円に対して200円ほど低く、月20日換算すれば約4000円の差になります。これを節約するとしたら、年間で5万円近くの効果が見込める計算です。
 
一方、リクルートの調査における「平日ランチ予算の全体平均452円」と比べると、500円はやや高めですが誤差の範囲ともいえます。つまり、極端に少なすぎるわけでも無駄遣いでもなく、平均的なラインにほぼ近いといえます。
 
さらに、以下のリクルート調査の食べ方別データに目を向けると、違いはよりはっきりします。

●自炊、弁当:432円
●社食・学食:546円
●コンビニやスーパーで購入:624円
●外食(レストランなど):1250円
●デリバリー:1418円

これを見ると、500円は弁当よりは高めだが、社食やコンビニ購入よりは低めに収まるラインと分かります。よって、外食やデリバリーと比べれば圧倒的に安く、むしろ堅実な金額といえるでしょう。
 

無理なく500円でランチを続ける工夫

「500円で抑えるのは大変そう」と思う方もいるかもしれませんが、工夫次第で無理なく続けられます。
 
まず、おすすめは弁当の活用です。お米をまとめて炊いて冷凍し、前日の夕食のおかずを少し取り分けて詰めれば、1食あたり200〜300円程度で済ませられます。食費を抑えられるだけでなく、栄養バランスも自分でコントロールできます。
 
次に有効なのは、社食や学食の利用です。企業や学校が一部を負担している場合が多く、ワンコイン前後で栄養のバランスが取れた食事が可能です。これは外食やコンビニ利用よりもコストパフォーマンスが高く、忙しい平日に安心感をもたらしてくれます。
 
コンビニを利用する場合は、組み合わせを工夫すると効果的です。おにぎり2個にスープやサラダチキンを加えれば、合計400〜500円程度で満足度の高い食事が可能です。単品の弁当だけに頼るよりも、コストを抑えつつ栄養も確保できます。
 
さらに、キャッシュレス決済のポイント還元や飲食店アプリのクーポンを活用すれば、同じ500円でも実質的にはさらに安くなります。
 
こうした小さな工夫を積み重ねることで、日々のランチ代を無理なくコントロールできるようになるでしょう。
 

500円ランチはやりくり上手の証し。今日から賢いランチスタイルを実践しよう

最新の調査データから見ると、平日のランチ代は全国平均で400~700円程度に分布しています。そのなかで「500円ランチ」は、弁当中心の層と外食中心の層のちょうど中間にあり、節約しつつも無理のない現実的な金額といえます。
 
ランチ代は、毎日の積み重ねで年間数万円の差が生じます。500円に収める習慣は、単なる節約だけでなく、計画的に生活を整える力にもつながります。今後は続けやすい工夫を取り入れながら、健康と家計のバランスを両立する賢いランチスタイルを実践していきましょう。
 

出典

株式会社SBI 新生銀行 2024 年会社員のお小遣い調査
株式会社リクルート(ホットペッパーグルメ外食総研) 有職者のランチ実態調査(2025 年3月実施)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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