エアコンの室外機は外気温50度想定で作られている? 室外機カバーをつければ問題ない? 節約効果についても解説

配信日: 2025.09.09
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エアコンの室外機は外気温50度想定で作られている? 室外機カバーをつければ問題ない? 節約効果についても解説
真夏の炎天下にさらされるエアコンの室外機。中には「外気温50度まで対応」と書かれている機種もありますが、果たして本当に安心して使えるのでしょうか?
 
さらに、「室外機カバー」は節電に役立つのか、気になる方もいるかもしれません。電気代が気になるこの季節、正しい知識を整理しておきましょう。
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「50度対応」は一部機種の強化仕様

従来の家庭用エアコンは、50度を前提にした設計ではありませんでした。しかし現在は、酷暑でも止まりにくいことを訴求する強化機も登場しています。あるメーカーでは、複数シリーズが「屋外温度が50度でも運転が止まらない」と明記されています。
 
しかし、一般的な機種は外気温40度程度までを想定しているため、50度対応は上位機種に限られる耐暑仕様と考えるのが妥当でしょう。
 
また、「50度対応」であっても十分な冷房能力を発揮できる保証ではありません。高温環境では能力が低下する場合もあるため、設置環境に配慮することが重要です。
 

室外機カバーは通風確保が大前提! 使うなら屋根型や日よけシェードがおすすめ

経済産業省資源エネルギー庁の資料では、省エネ・節電のために「室外機周辺の障害物を取り除き、直射日光を避ける」ことを推奨しています。
 
おもに冷房効率を左右するのは、室外機の熱交換と吸排気の流れです。大手メーカーでも、エアコンを使っている間は、排気を妨げる室外機カバーを外すことを推奨しており、吹出口・吸込口の一部でも塞ぐと効率低下を招きます。
 
日射対策をするなら、通風を妨げない屋根型シェードやすだれなどを使用しましょう。なお、メーカーによっては純正の「日よけ屋根」アクセサリーを用意する例もあります。
 

室外機カバーの設置で約10%の節電効果も!

夏になると、ホームセンターや通販サイトで「室外機カバー」をよく見かけます。直射日光を遮り機器の劣化を防ぐ、あるいは節電効果があると紹介されることもありますが、実際はどうなのでしょうか。
 
とある検証によると、室外機への日射を85%カットした場合、約10%の節電効果が確認されています。
 
例えば、8畳用のエアコンで1ヶ月の冷房代が約1550円程度の場合、家族でエアコンが4台ある家庭では、1ヶ月で約620円の節約になる計算です。なお、節電効果を高めるにはカバーの設置だけでなく、次の方法も有効です。


・風の通り道を確保する
・フィルターをこまめに清掃する
・サーキュレーターを併用する
・設定温度を見直す
・遮光カーテンを使う

これらを組み合わせることで、より高い節電効果が期待できます。
 

まとめ

エアコンの「外気温50度対応」は一部の強化機能で、一般的な機種は外気温40度程度までを想定しています。通気性の悪い箱型カバーは逆効果になり得る一方、屋根型シェードなどは節電に有効でしょう。そのうえで、室外機の前に障害物などを置かないように注意しましょう。
 
このほか、設定温度の見直しやこまめなフィルター清掃も合わせれば、節約効果は着実に積み上がります。酷暑にも耐える機種選びと適切な環境整備で、電気代を最適化していきましょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 夏季の省エネ・節電メニュー(4ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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