夏でも毎日「湯船」に入る妻。「シャワーのみ」の夏場と水道光熱費はどのくらい違うのでしょうか?
毎日浴槽にお湯をためるようになると、シャワーのみの場合と比べて水道光熱費はどのくらい高くなるのか、気になることもあるかもしれません。
本記事では「湯船+シャワー」と「シャワーのみ」の水道光熱費を比較するとともに、湯船に浸かる場合の水道光熱費の節約方法についてもご紹介します。
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目次
「湯船+シャワー」にかかる水道光熱費
まずは、湯船にお湯をためる際にかかる水道代を計算してみましょう。東京都水道局では、水道水1リットルあたりの単価を0.24円としています。仮に、湯船に200リットルのお湯をためるとした場合の水道代は「200リットル×0.24円=48円」です。
次に、ガス代は「上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス代単価」で算出します。
今回の事例では、10月と仮定して計算してみましょう。東京都水道局によると、10月の水道水の平均水温は22.2度なので、22.2度から40度に上昇させるとして計算していきます。
熱効率は80%、発熱量は1立方メートルあたり1万750キロカロリー、東京ガス株式会社のガス料金表一般契約料金B表の25年10月検針分よりガス代単価を147.76円とします。すると、「17.8度×200リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×147.76円=約61円」です。
水道代と合わせると、約109円かかる計算になります。
東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合の水道使用量目安は約36リットルです。15分間流しっぱなしにすると約180リットルの水を使用することになるため、上記と同様に計算すると、水道代が約43円、ガス代が約55円になります。
つまり、10月に「湯船+シャワー15分」を使用した場合にかかる水道光熱費は約207円です。
「シャワーのみ」にかかる水道光熱費
一方、夏場にシャワーのみで済ませていた場合の水道光熱費を計算してみましょう。
東京都水道局によると、8月の水道水の平均水温は28.6度です。これを基にして、上記と同様にシャワーを15分間浴びた場合として計算すると、水道代とガス代は以下のようになります。
水道代:180リットル×0.24円=約43円
ガス代:11.4度×180リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×147.76円=約35円
合計すると約78円となり、10月に湯船とシャワーを利用する場合と比べると約129円安くなる計算です。1ヶ月に換算すると、3800円以上も差があります。
お風呂の水道光熱費を節約する方法
湯船に浸かるようになり、水道光熱費が高くなることが心配なときは、できるだけお風呂にかかる水道光熱費を節約できるよう工夫しましょう。
まず、浴槽にお湯をためすぎないようにすることが大切です。使用するお湯の量が多ければ多いほど、水道代とガス代が高くなります。お湯の量を減らして時間をかけて体の芯まで温める半身浴を取り入れてみるのもよいかもしれません。
また、シャワーの水道光熱費を節約するために、節水シャワーヘッドに交換するのもおすすめです。シャワーの水量を効果的におさえられるため、水道光熱費が大幅に安くなることも期待できるでしょう。
入浴後は残り湯を洗濯や掃除に使用するなどして、節水につなげましょう。
8月の「シャワーのみ」より10月の「湯船+シャワー」の方が水道光熱費は月3800円以上高くなる場合もある
お風呂にかかるガス代を計算するにあたって、水道水の温度も関係してきます。
その点も踏まえて算出しましょう。8月にシャワーのみで済ませた場合と、10月に湯船+シャワーを使用した場合の水道光熱費を比較すると、「湯船+シャワー」の方が月3800円以上高くなる場合もあるようです。
湯船に浸かるようになっても水道光熱費をできるだけおさえるためには、浴槽にためるお湯の量を減らしたり節水シャワーヘッドを導入したりするとよいでしょう。
出典
東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方
東京都水道局 水質に関するトピック 水道水の水温
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 25年10月検針分
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
