8月のビール販売数が減ったとニュースで見かけたけど、うちは夫が「毎晩1本」飲んでいます…健康と食費節約のためにも本数を減らした方がいいですよね…?
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8月のビール販売、前年同月比で9%減! 猛暑+外出自粛で業務用が大打撃
2025年8月、ビール大手4社が発表したデータでは、ビール類の販売数量は前年同月比で約9%減少したということです。これは「暑さが記録的」であるにも関わらず、外で飲む機会の減少や業務用販売の落ち込みが響いた結果だと分析されています。
また、個人消費は依然として弱く、物価上昇も重なり、業務用やサービス業への影響が特に顕著であると考えられます。このような状況だと、家庭でのビール消費も「節約志向」が強まる可能性が高いでしょう。
毎晩ビール1本でも蓄積する健康リスクとは?
公益財団法人 飯坂不保険医療財団 大阪がん循環器病予防センターのウェブサイトには、飲酒に伴う健康リスクが詳しく解説されています。
主なポイントは、以下の通りです。
●飲酒頻度や量はがん発症率との関係がある
●飲酒と喫煙が重なると、がん発症率がさらに高くなる
●アルコール性認知症のリスクがある
●長期的な飲酒は中枢神経系へ悪影響(前頭葉の障害、自発性・思考・感情の変化など)
毎晩ビールを1本飲む習慣は、大量飲酒には当たらないかもしれませんが、続ければリスクは蓄積します。健康被害を防ぐためにも飲酒を控える日をつくり、肝臓を休ませる「休肝日」を設けましょう。
「毎晩1本」家計への影響は? 年間でいくら節約できるか?
1日1本のビールは、年間でいくらの出費になるのでしょうか。まずは条件を仮定してみましょう。
●ビール1本=500ml缶を想定
●価格を仮に300円とする
●毎晩1本=月30本消費
この条件で年間の支出を計算すると、
300円×30本×12ヶ月=10万8000円/年
1本400円なら14万4000円/年
つまり、毎晩1本という習慣が続くと、家計にとってかなりの支出になることが見えてきます。
まとめ
毎晩ビール1本という習慣は、ささやかなぜいたくかもしれませんが、累積すると年間10万円以上になることもあり、家計の見直し対象になり得ます。また、健康リスクも「少しずつの積み重ね」として無視できないものです。
ただし、飲酒習慣を急に変えるのは簡単ではありません。だからこそ、減らすことを前提に、小さな工夫や段階的な取り組みから始めるのが現実的です。
具体的には、次の方法が考えられます。
●「週に休肝日を2日作る」こと
●ノンアルコールビールなど代替品を備えること
●飲むビールのサイズを減らすこと
これらを実践すれば、健康面では、がん・肝臓・中枢神経などのリスクがやや軽減され、家計面では数万円~10万円以上の節約につながります。「まずどれくらい減らすか」を話し合ってみて、無理のないペースで始めてみてはいかがでしょうか。
出典
公益財団法人 飯坂不保険医療財団 大阪がん循環器病予防センター 気になる病気・健康のこと 飲酒
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
