固定費だけで毎月「20万円」以上… 毎月夫の給与は生活費と固定費に消えていき貯金できないのですが、これってうちだけ?

配信日: 2025.09.24
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固定費だけで毎月「20万円」以上… 毎月夫の給与は生活費と固定費に消えていき貯金できないのですが、これってうちだけ?
「給料日を迎えても、家賃や保険、通信費などの固定費だけで20万円以上かかってしまい、残りのお金は食費や日用品で消えていく。結局、貯金に回す余裕がない……」多くの家庭では、このような悩みを抱えがちです。「うちだけこんなに厳しいの?」「他の家庭はどうなのだろう?」と不安になる方も多いでしょう。
 
本記事では、固定費が家計に占める割合の目安や固定費が膨らむ原因、実際にできる見直し方法を解説します。
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固定費とは何か? どのくらいで高いといえるのか

固定費とは、毎月ほぼ一定額がかかる支出のことです。代表的なものには、以下のような項目があります。

・住宅費(家賃や住宅ローン返済、管理費など)
 
・光熱費(水道・電気・ガス代など)
 
・通信費(スマホ料金、インターネット接続料など)
 
・保険料(生命保険・医療保険・自動車保険など)
 
・車関連費(ローン、駐車場代、任意保険など)
 
・サブスクや会員費(動画配信サービス、スポーツジムなど)

これらを合計して20万円以上になる家庭も珍しくありませんが、収入とのバランスが重要です。一般的に、住居費は手取り月収の25%以内が目安とされ、通信費や光熱費を合わせても収入の45%以内に収めるのが理想といわれています。もし、固定費だけで月収の半分以上を占めている場合は、家計の圧迫度が高いと考えてよいでしょう。
 

20万円超の固定費は特別なことではない

「うちだけこんなに多いのでは?」と気になる方も多いと思われます。住居費や光熱費、通信費、保険料などを含めた固定的支出は、世帯収入や地域によって大きく変動します。都市部に住んでいたり、住宅ローンや家賃が高かったりすれば、固定費が20万円を超えることは決して珍しくありません。
 
また、近年はサブスクや複数回線のスマホ契約、保険商品の多様化によって、気づかないうちに固定費が膨らむ傾向があります。つまり、毎月20万円以上の固定費は決してあなただけの状況ではなく、多くの家庭で共通する悩みなのです。
 

固定費が膨らみやすい原因

なぜ固定費が高くなりやすいのか、その主な原因を整理すると次のようになります。
 
まず、大きいのは住宅費です。都市部で広めの住まいを借りたり、住宅ローンを組んで持ち家を購入したりすると、毎月の返済が家計を圧迫しやすくなります。
 
次に、通信費や保険料です。スマホの大容量プランを家族で契約していたり、必要以上の補償が重複している保険に加入していたりすると、無駄な固定支出が続くことがあります。
 
さらに、使っていないサブスクや会員費も要注意です。小額でも、積み重なると年間に数千~数万円の負担になります。
 
また、車を所有している家庭では、ローン返済や駐車場代、自動車保険、ガソリン代などで毎月一定の額がかかります。地方では車が生活必需品であるため、これも固定費を押し上げる要因になります。
 

固定費を見直すためのステップ

「うちだけではない」と分かっても、何も変えなければ家計は苦しいままです。そこで本章では、実際に固定費を減らして貯金に回すためのステップを紹介します。
 
1. すべての固定費を書き出す
 
家計簿アプリやエクセルを活用して、家賃や保険、通信費、サブスクなど毎月発生する支出をすべてリスト化します。
 
2. 優先度をつける
 
生活に不可欠な固定費と見直し可能な固定費に、優先順位をつけます。住居費や必要最低限の保険は維持しつつ、通信費やサブスクについては削減できるか検討します。
 
3. 通信費・保険料の見直し
 
格安スマホやネット回線への切り替え、保険の重複や過剰補償の見直しを行い、月々の支出を減らします。
 
4. サブスクを整理する
 
使っていないサブスクサービスは積極的に解約し、不要な支出を削減します。
 
5. 住居費やローンを長期的に検討する
 
住居費が負担に感じる場合は、引っ越しやローンの住宅ローンの長期的な視点で見直しを検討してみましょう。
 

うちだけではないけれど、行動しなければ状況は変わらない

固定費だけで20万円以上かかってしまい、給料が生活費とともに消えていく家庭は少なくありません。むしろ都市部や子育て世帯ではよくある状況で、「うちだけが特別」というわけではないのです。
 
しかし、何もせずに放置すれば、貯金できない状態が続き、将来の安心感も失われます。大切なのは、固定費の中身をしっかり把握し、削れる部分から少しずつ見直すことです。通信費や保険、サブスクといった小さな改善でも、積み重ねれば年間で数万円から十数万円の差になります。
 
固定費を整理して支出にゆとりを持たせれば、毎月少しずつでも貯金に回せる環境をつくることができます。まずは現状を把握し、できることから始めてみましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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