40代会社員「手取り20万円台」でも老後資金2000万円の貯金は可能? 貯められる人と貯められない人の決定的な差とは

配信日: 2025.09.25
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40代会社員「手取り20万円台」でも老後資金2000万円の貯金は可能? 貯められる人と貯められない人の決定的な差とは
40代の会社員で手取りが20万円台の方にとって、老後資金2000万円は大きな目標に感じられるかもしれません。しかし、収入の多さだけでなく、日々の家計管理や貯蓄の工夫次第で、少しずつでも資金を積み上げることは可能です。
 
本記事では、40代で老後資金2000万貯められるのか、また貯められる人と貯められない人の違いは何かを整理し、将来の安心に向けたヒントを紹介します。
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40代の年収は?

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 速報」によると、令和6年時点の40代の平均年収は、およそ434万円で、月収にすると約36万円、手取りを総支給額の8割とするとおよそ29万円です。
 
さらに学歴別の年収を見ると、高卒で約371万円、大卒で約519万円となり、100万円程度の年収の差が老後資金に大きく影響します。老後資金2000万円を目指すなら、今の貯蓄習慣が将来の安心に直結します。意識して家計を見直し、貯金を習慣にしましょう。
 

40代の消費出費は?

総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年」によると、40代に該当する単身世帯(35~59歳)の1ヶ月間の消費支出は、平均18万4750円です。内訳をみると、最も消費支出の多い項目は食費の4万7673円で、次いで多いのが、その他の消費支出で3万2465円となっています。
 
「その他の消費支出」とは、日用品や雑貨、外食やカフェでの飲食、趣味・娯楽、ちょっとした交通費、美容・理容費など、つい使ってしまう出費や、分類が難しい支出をまとめた項目です。
 
こうした何となく出てしまうお金も、長期的な貯蓄を考える上では意識して管理することが大切といえるでしょう。
 
また、出費が多くなる項目として通信費も挙げられ、1ヶ月あたりの平均は2万7755円です。スマートフォンやインターネット、サブスクリプションなどの毎月かかる固定費は、少額に見えても年間では大きな支出となります。
 
さらに、住宅ローンがある場合には支出が増えるため、収支のバランスを意識した生活が必要です。
 

老後資金2000万円は現実的?

40代の単身世帯で、手取り20万円台の生活を続けながら老後資金2000万円を貯めることは、簡単とはいえないでしょう。しかし、見直せるところを改善していくためには、収入だけに頼らず、支出を管理し貯蓄を習慣化することが大切です。
 
先ほどの出費データを見ると、食費や通信費、住宅ローンなどの固定費で月々の支出が多いことが分かりました。さらに、日用品や趣味・娯楽などつい使ってしまうお金も、積み重なれば年間で数十万円単位になるかもしれません。
 
このような支出を意識してコントロールし、毎月一定額を確実に貯蓄に回すことが、老後資金を積み上げる鍵となります。
 
無理のない貯蓄のコツとして挙げられるのが、手取り収入の10~20%を貯金に回すことです。仮に月3万円ずつ貯金できれば、40代からでも20年間で720万円を積み立てられます。
 
これに加え、ボーナスや余裕資金を活用すれば、老後資金2000万円を目指すことも現実的といえるでしょう。重要なのは、早めに家計のバランスを見直し、貯蓄のルールを決めて行動することです。
 

貯められる人と貯められない人の差とは

老後資金を計画的に貯められる人と、なかなか貯まらない人の違いは、収入の多い・少ないではなく、お金の管理習慣にあるといえます。主なポイントは、次の通りです。


・収入に対する支出のバランスを意識している
・支出の優先順位を明確にしている
・固定費の見直しを定期的に行っている
・無駄遣いを減らすための工夫をしている
・貯蓄目標を具体的に設定して計画的に貯めている
・生活スタイルを見直し無理のない節約を心がけている
・金融商品や投資について学び資産運用を検討している

 

収入だけでなく家計管理力も老後資金を決める

40代で手取り20万円台でも、老後資金2000万円の貯蓄は不可能ではありません。重要なのは収入の多さではなく、家計管理力でしょう。
 
毎月の支出を把握し、固定費や無駄遣いを見直し、計画的に貯蓄する習慣を身に付けることが、貯められる人と貯められない人の差になるでしょう。少額でもコツコツ積み立てることで、将来の安心に近づくことが可能です。
 

出典

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査速報 PDF3ページ第3表
統計局 家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)第2表 男女,年齢階級別 単身世帯・勤労者世帯 EXCELのP列「単身世帯35~59歳」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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