【東京都】冷蔵庫の買い替えで「補助金」が出る⁉ “20万円”ほどの省エネモデルを選んだらどれくらい受け取れますか?
実は「東京ゼロエミポイント」という制度があり、省エネ性能の高い家電を選ぶと補助に相当するポイントがもらえます。特に冷蔵庫は、古いモデルから省エネタイプに切り替えることで光熱費の節約だけでなく、購入時に補助が受けられるのはうれしい制度です。
例えば、20万円ほどの冷蔵庫を買った場合、どれくらい補助を受け取れるのでしょうか。本記事で見ていきましょう。
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目次
東京ゼロエミポイント制度とは?
東京都は家庭から出るCO2削減を目指し、「家庭のゼロエミッション行動推進事業」を展開しています。その一環として、省エネ性能の高い冷蔵庫・エアコン・給湯器などに買い替えると、「東京ゼロエミポイント」が付与されます。
対象となるのは東京都内に居住している人で、登録販売店で対象製品を購入し、都内の住宅に設置することが条件です。古い機器を処分して買い替える場合は追加ポイントが付与されることもあり、環境にも家計にもメリットのある制度となっています。
2024年10月からは新制度が始まり、ポイントを商品券などに交換する従来方式から、購入時に即時値引きされる方式に変更されました。多くの販売店で申請代行や即時値引きが行われており、利用しやすくなっています。
冷蔵庫の補助額の目安
冷蔵庫の買い替えに伴う東京ゼロエミポイントは、省エネ性能やモデルの細かなスペックによって付与されるポイント数が変動します。公式サイトにある、2025年現在のおおよその目安は以下の通りです。
小容量タイプ(~251リットル未満) ……1万4000ポイント
中容量タイプ(251~500リットル) ……1万6000ポイント
大容量タイプ(501リットル) ……2万6000ポイント
※1ポイント=1円
例えば、20万円前後で購入する場合の実質負担額は、250~500リットルの中容量タイプで約18万4000~18万6000円、500リットル以上の大容量タイプでは約17万4000~17万9000円となります。
なお、15年以上使用の古い冷蔵庫からの買い替えなど、長期使用機器買い替えの場合はさらにポイントが上乗せされます。省エネ性能が高く、容量が大きい製品ほど、補助額が増える傾向があります。
東京ゼロエミポイントの申請条件と注意点
制度を利用するには、誰でも自動的に補助が受けられるわけではありません。対象となる人や製品、必要な手続きがきちんと決められています。本章では、申し込み前に確認しておきたい条件と注意点を整理しておきましょう。
1. 対象店舗での購入
製品は、東京都が指定する登録販売店で購入する必要があります。大型家電量販店は多く登録されていますが、必ず事前に確認しましょう。
2. 対象製品であること
製品が省エネ性能の基準を満たしていなければ、ポイントはつきません。店頭の表示や制度公式サイトの対象製品リストで、必ず確認しましょう。
3. 設置先が東京都内であること
製品の設置場所は、東京都内の住宅であることが条件です。本人確認書類や住民票、設置証明などが求められる場合があります。
4. 古い冷蔵庫の処分
リサイクル処分して買い替える場合は、追加でポイントが付与されるケースがあります。
5. 必要書類の準備
領収書、保証書、古い冷蔵庫の銘板写真などが必要になることがあります。販売店が申請代行する場合でも、提出する写真や書類の準備は購入者の責任となるため注意が必要です。
補助を受けるメリットと合わせて考えたいこと
冷蔵庫を省エネモデルに切り替えることで、補助金が受けられるだけではなく、電気代の節約効果も期待できます。最新の冷蔵庫は旧型に比べて消費電力が大幅に抑えられており、年間で数千~1万円以上の節約になるケースもあります。
また、ゼロエミポイント制度の予算には限りがあるため、申請が集中すると早期に受付が終了する可能性があります。購入を検討中の方は、早めに申請・購入を心掛けましょう。
ゼロエミポイント制度の活用で電気代と購入費を同時に節約しよう
東京都のゼロエミポイント制度を活用すると、20万円前後の省エネ性能の高い冷蔵庫を購入した場合、おおよそ1万4000~2万6000円分のポイント還元を受けられる可能性があります。これにより、実質負担額は17万~19万円程度となり、さらに毎月の電気代の節約も期待できます。
購入前には、必ず販売店が登録されているか、対象製品かどうか、必要書類がそろうかを確認しましょう。制度を適切に活用することで、環境にも家計にもやさしい買い物につながります。
出典
東京都 東京ゼロエミポイント
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
