「満員電車が苦痛」という夫。転職で「フルリモート・年収400万円」になりたいそうですが、年収が“100万円”下がります。外食などの支出も減るなら問題ないでしょうか?

配信日: 2025.09.27
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「満員電車が苦痛」という夫。転職で「フルリモート・年収400万円」になりたいそうですが、年収が“100万円”下がります。外食などの支出も減るなら問題ないでしょうか?
「満員電車が苦痛」と感じている人は少なくないでしょう。特に都心で働く人にとって、通勤ラッシュは大きなストレスであり、心身に影響を及ぼすことも少なくありません。
 
年収が少し下がってもいいから、フルリモートの仕事に転職したい、と考える人も増えています。しかし、収入の減少は家計に直結するため、安易には決断できない問題です。
 
本記事では、フルリモート勤務のメリットとデメリット、家計に及ぼす影響、そして通勤時間がなくなることで得られる価値について考えていきます。
金田サトシ

FP2級、WEBライター検定3級、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト

フルリモート勤務のメリットとデメリット

フルリモート勤務の大きな魅力は、何よりも通勤時間がないことでしょう。満員電車に揺られるストレスから解放され、朝の支度にもゆとりが生まれます。その結果、心にも体にも余裕ができて、一日のスタートが楽になります。
 
また、自宅で働けるため、子育てや家事と両立しやすくなるのも魅力です。さらに、会社に通う必要がないので、家賃の高い都心に住む必要がなくなり、郊外や地方への移住を選べる可能性も広がります。家賃を下げられれば、年間で数十万円の節約につながるケースもあるでしょう。
 
一方、デメリットもあります。会社に行かない分、上司や同僚と顔を合わせる機会が減り、頑張りが評価されにくくなるかもしれません。その結果、昇給や昇進のチャンスが少なくなる可能性があります。
 
また、自宅が職場となることで、仕事とプライベートの区切りが曖昧になり、つい働きすぎてしまったり、生産性が落ちてしまうかもしれません。さらに、同僚とのちょっとした会話や雑談がなくなり、人によっては孤独を感じやすくなる点も注意が必要です。
 

フルリモートで減らせる支出

給料が下がるのは不安かもしれませんが、フルリモート勤務に切り替えることで減らせる支出も多くあります。例えば、会社に通っていた頃はランチやカフェなどの外食代で月に2~3万円を使っていた人も、家で自炊すればその半分以下で済みます。
 
オフィス用のスーツやワイシャツ、パンプスなどを毎シーズン買い足す必要も少なくなるため、年間で数万円は浮くでしょう。さらに、仕事帰りの飲み会や会社のイベントも減るので、交際費も抑えられます。
 
こうして減らせる支出を合計すると、年間で50万円近く節約できる人も珍しくありません。もし年収が500万円から400万円に下がったとしても、支出が同時に減れば、実際に自由に使えるお金(可処分所得)は思ったほど減らない、というケースも十分に考えられます。
 

通勤時間が余暇に変わる価値

フルリモート勤務のもう1つの大きな利点は、通勤時間がまるごと自由な時間になることです。都心に勤める人の中には、往復で2時間以上を移動に使っている人も多いでしょう。この時間が丸ごと自分のものになるのは、とても大きなメリットです。
 
例えば、家族との団らんに充てることができれば、子どもとの関わりや夫婦の会話が深まります。趣味や資格取得など自己投資に使えば、将来的なキャリアアップの可能性を広げることもできます。
 
単純に睡眠時間を増やすだけでも心身の健康が守られ、生活の満足度は大きく高まるでしょう。単なる余暇ではなく、人生をより豊かにする大切な時間が手に入るのです。
 

まとめ

フルリモート勤務によって給料が下がっても、支出を削減し時間のゆとりができることで、生活はより豊かになるかもしれません。
 
特に通勤時間がゼロになるという点は、金額に換算できないほど大きなメリットといえます。転職を考えるときは収入だけでなく、時間や家族との関わりも含めて考えることが大切です。
 
お金と時間の両方を見直すことで、自分にとってより豊かな働き方を選べるのではないでしょうか。
 
執筆者 : 金田サトシ
FP2級、WEBライター検定3級、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト

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