時間無制限2000円食べ放題、家族4人で行くと本当に“節約”になる?食べ残しをせず楽しむためのルールも解説

配信日: 2025.09.30
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時間無制限2000円食べ放題、家族4人で行くと本当に“節約”になる?食べ残しをせず楽しむためのルールも解説
食べ放題では、量を食べればお得に感じますが、費用面から考えた場合に本当に外食費の節約につながるのでしょうか。
 
この記事では、食べ放題が節約になるか、通常の外食費の1人当たりの単価と比較しながら解説し、さらに食べ残しをせず楽しみながら賢く利用するための工夫についても紹介します。
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食べ放題は本当に節約できるのか?

食べ放題は家族で楽しめる外食先として常に人気があります。そこで、食べ放題は本当に節約につながるのか、家族で外食する場合を想定してみましょう。
 
株式会社リクルートが実施した「外食市場調査(2025年7月度)」によると、外食全体の平均単価は1人当たり2910円なので、今回の事例にある2000円の食べ放題はお得に感じられます。
 
しかし、ファミリーレストランに限定した場合の平均単価は1790円で、家族4人(大人2人・子ども2人)なら合計7160円です。
 
一方、1人2000円の食べ放題を利用した場合は家族4人で8000円となり、通常のファミリーレストランより940円高くなる計算です。つまり金額だけを比べれば、食べ放題は必ずしも節約になるとは言い切れません。
 
食べ放題が「お得」と感じられるのは、2000円分以上の食事を食べて元が取れた場合に限られるようです。しかし、無理に量を増やすと体調を崩したり、食事の楽しさが半減したりする恐れもあるため注意が必要です。
 

食べ放題の元を取るために必要な食事量

2000円の食べ放題で支払った金額分の価値を得るためには、2000円以上の料理を食べなければなりません。例えば、ファミリーレストランや回転ずしを基準にすると、平均単価は1790円で、約1.1倍の量を食べる必要があります。
 
また、「外食市場調査(2025年7月度)」によると、ラーメンやうどん、パスタ、ピザなどの専業店では1人当たりの平均単価が1300円ほどに下がるため、約1.5倍の量を食べないと元が取れない計算です。
 
そのため、牛肉やすしといった原価の高い料理を中心に食べることが、効率良く元を取る方法だといわれています。ただし、同じ種類の料理ばかりを無理に食べ続けると、飽きてしまったり、「食事」自体の楽しみを損ねたりする可能性が避けられません。
 
食べ放題を利用する際には、元を取ることだけに集中するのではなく、食材の種類や季節限定メニューを少しずつ味わうようにし、家族で満足度の高い食事を楽しむことが理想です。
 

食べ残しをせず賢く楽しむための工夫

消費者庁によると2023年度、年間約464万トンの食品ロスが発生しており、そのうち約66万トンは外食産業から出ています。食べ残しを減らすことは、家計の節約だけでなく、社会全体で取り組むべき課題である食品ロス削減にも直結します。
 
食べ放題を利用する際に食べ残しをしないためには、いくつかの工夫を心がけることが大切です。まずは、料理を目の前にして衝動的に取るのではなく、自分が「本当に食べたいもの」から少量ずつ皿に取るようにしましょう。そうすることで無駄が減るだけでなく、最後までおいしく食べきれます。
 
また、自分や家族が食べられる量をあらかじめ意識することも重要です。特に子どもは途中で飽きて食べ残しやすいため、大人が適量の取り方を示すことが望ましいでしょう。
 
さらに、最近では食べ残しを持ち帰ることを推奨する店舗も増えてきました。国も「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」を策定し、SDGsの目標達成に向けた取り組みを進めています。
 
しかし、持ち帰った料理は提供直後よりも傷みやすく、食中毒のリスクが高まるため、衛生面には十分な注意が必要です。そのため、最初から無理に多く取り過ぎず、最後までおいしく食べきることを心掛けましょう。
 

食べ放題は節約よりも満足度で選ぼう

食べ放題は、必ずしも外食費の節約にはつながらず、場合によっては通常のレストランよりも出費が増えることさえあります。さらに「元を取ろう」という意識が強過ぎると、無理に食べ過ぎて体調を崩すかもしれません。
 
そのため、食べ放題を選ぶときは「どれだけ安く済むか」ではなく、「どれだけ家族で料理を楽しめるか」という視点を重視した方が、より満足のいく体験につながりまます。
 

出典

株式会社リクルート 外食市場調査(2025年7月度)
環境省 我が国の食品ロスの発生量の推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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