「毎月飲み代」に「3~4万円」使う夫。正直高すぎると思うのですが、一般的な「平均費用」はどれくらいなのでしょうか?
そこでこの記事では、調査データをもとに、飲み代の全国平均と3~4万円という金額がどの程度の水準なのかを整理し、無理のない範囲で楽しむための工夫もご紹介します。
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月々の飲み代の全国平均はどれくらい?
まずは全国的な平均を確認してみましょう。総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯が「交際費」に使う金額は月に約1万円となっています。
ただし、一般的に交際費は飲食費以外も含まれることが多く、実際の飲み代とは異なる場合があります。
さらに、民間調査では20〜50代の社会人における1回の飲み代は平均4000〜5000円、年間にするとおよそ7万円前後との結果も出ています。これは、月に換算すると6000円ほどです。つまり、平均的には「月1万円以内」に収まっている人が多いと考えられます。
これらの数字を見ると、飲み代は思っている以上に少なめで、日常的に使いすぎていないか振り返るきっかけになるかもしれません。
3~4万円使うのはどのくらい多いのか?
では、3~4万円という水準はどうでしょうか。単純に前述の平均と比べると、5〜7倍ほどにあたります。毎週末に飲み会があり、しかも二次会・三次会まで行く場合ならこのくらいの金額になることもあるかもしれませんが、一般的な範囲からは大きく外れています。
もちろん、大切な仕事の付き合いなどもあり「やむを得ない」と感じる方もいるでしょう。ただ、月に3~4万円の飲み代は年間で36~48万円になります。これは家族旅行や子どもの習い事に十分充てられる金額です。そう考えると、「家計にとって本当に必要な支出なのか」という視点が出てくるのも無理はありません。
つまり、単に「高すぎる」というより、「生活全体のバランスを崩す可能性がある支出」として捉えるのが現実的でしょう。
飲み代を適正な範囲にするにはどうしたらよいか?
「飲み代をゼロにする」必要はありません。むしろ、楽しい時間は日々の活力につながる大切なものです。問題はその頻度や金額のバランスです。
例えば、毎週2回参加している飲み会を月2回に減らすだけで、出費は半分近く抑えられる可能性があります。また二次会に行かず一次会で切り上げることも効果的です。飲み放題コースを選ぶか、都度注文にするかでも費用感が変わるため、そのときの状況に合わせて工夫するとよいでしょう。
また、夫婦で「飲み代は月いくらまで」と上限を決めるのも有効です。お小遣いの中でやりくりする形にすると、家計全体に響きにくくなります。こうしたルールは窮屈に感じるかもしれませんが、「お互いが納得できるライン」を見つけることが一番大切です。
まとめ
全国的な平均を見ると、月の飲み代は1万円以内に収まっている人が多いようです。したがって、毎月3~4万円という金額は明らかに平均より高い支出といえるでしょう。
ただし、大事なのは「そのお金が本人や家庭にとってどんな意味を持つか」です。楽しみやリフレッシュのためであれば価値のある出費ともいえますし、家計への影響が大きいと感じるなら調整が必要です。平均値を参考にしつつ、家庭に合った使い方を見直していくとよいでしょう。
出典
総務省 家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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